ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は「HSBC女子世界選手権」が行われている、セントーサGC(シンガポール)から。
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春のアジアシリーズ第2戦。日本から飛行機でおよそ7時間ほどの距離にあるシンガポールで行われているとあって、日本人のファンもちらほら。そのなかで西村優菜にひときわ大きな声援が送られている。
名前入りのお揃いTシャツ、さらに名前入りキャップに、名前入りの傘…。"西村一色”の装いで声援を送るのは、スポンサー契約を結ぶ株式会社ダイフクのシンガポール現地法人で働く社員たち。初日から応援に駆け付け、2日目も元気いっぱいだった。
昨年11月に隣国のマレーシアで行われた「メイバンク選手権」でもこの応援団の姿は見られていたが、“ご当地”で開催される今週の人数はパワーアップ。3~40人と人数が増え、応援の声はコースに響いている。
名前入りグッズには「めちゃくちゃうれしいけれど、ちょっと恥ずかしい(笑)」と西村は少し照れ臭そうだが、その応援に力をもらっていることは確かだ。「いいショットを打った時に盛り上がってくれたので、日本でやっているような感覚で楽しみながらできました」。このバックアップは週末も続く予定。「心強い。“シーン”よりも楽しめるので、すごくありがたい」と素直に喜ぶ。さらに土曜日には、こちらもスポンサー企業の住友生命関係者も“増援”。ひときわ大きな声援がその耳に届いているはずだ。
初日は「71」で10位タイで滑り出したが、2日目に落としてトータルイーブン・27位タイで週末を迎える。「あと2日あるのでしっかり上げていけるように頑張りたい」。お世話になっているスポンサー、そして応援してくれるファンのために。そんな思いも胸に、上位浮上を目指していく。