<シェブロン選手権 事前情報◇19日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>
昨年まで米カリフォルニア州・ミッションヒルズCCで行われていた今大会の名物といえば、優勝者が18番グリーン脇の池、通称ポピーポンドに飛び込む歓喜のシーンが挙げられる。会場はテキサスに移ったが、やはり18番グリーン脇に大きな池があるザ・クラブatカールトン・ウッズでも継続されそうだが…。
湖とも言えるような大きな池にプカリと浮かぶ“ジャンプ台”が、それを予感させる。昨年大会で予選ラウンドをトップで通過しながら、最終的に4位で終わった渋野日向子は、名物継続を開幕前日に初めて知った。そして『勝ったら飛び込むか?』という質問に、「泳げないので…(笑)」と“難色”を示す。
とはいえ、優勝したら考えるとも。『足くらいはつける?』の質問に「それくらいはできたら。できるように頑張ります」と返答。「あると思わなかったし、あそこから(レクリエーションで)ショットを打っている人たちを見ていたので。あそこから飛び込むんだ」。とにかく“驚いた”というのが一番の感想のようだ。
ミッションヒルズCCのポピーポンドは、池が区切られており、そのなかはプールのようにキレイな水が用意されている。しかし、今回は常設されているただの池。飛び込む付近には、大きな生物が侵入しないようにネットで仕切られているというが、ウミヘビなどがいるという噂も聞こえてくる。この話を聞くと、「えー! だめじゃん」と笑ったが、「入れるように頑張ります」と優勝を意識してプレーすることは誓った。
このほか、古江彩佳は「コースが変わっても準備してくれているので、飛び込めたら…うれしいですね」と、少し困惑した表情。アマチュアの馬場咲希(代々木高3年)も「海とか苦手なんですけど…飛び込めるように頑張ります」と苦笑いを浮かべた。
ちなみに一番最初にミッションヒルズCCで飛び込んだ選手は、1988年大会を制したエイミー・アルコット(米国)で、その時は普通の池にダイブした。それが名物となり、上記のようなポピーポンドが用意されるようになったという。今年も継続されるなら、そんな“創世記の再現”になる。さて今年のクライマックスシーン…いったいどうなる?