<ブルーベイLPGA 最終日◇9日◇ジャンレイク・ブルーベイGC(中国)◇6712ヤード・パー72>
竹田麗央が米ツアー2勝目、ツアーメンバーとしては初優勝を果たした。米ツアーを主戦場にしてわずか5試合目でのルーキーV。竹田の叔母で日本ツアー元賞金女王の平瀬真由美も勝利を喜び、「こんなに早く優勝できるなんて思わなかったので、ビックリとうれしいの両方です」と祝福の声を寄せた。
同週に行われた国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」のテレビ解説を務めていた平瀬は、大会期間中にコースで多くの声をかけられた。「会う方会う方、竹田麗央プロを本当に応援してくれていた。遠い日本から応援してくれる方がたくさんいらっしゃるので、すごくうれしく思いました」とめいの活躍を見守っていた。
春のアジアシリーズ3連戦の初戦だった「ホンダLPGAタイランド」では、同じくルーキーの岩井明愛が優勝争いの末、2位に入った。今季は過去最多となる日本勢13人が米ツアーを主戦場にしている。なでしこたちが毎週のように優勝争いを繰り広げ、そして竹田が今季の日本勢優勝“第1号”になった。
「2週前のタイの試合で竹田麗央プロもトップ10に入ったけど、岩井明愛さんが優勝争いをして、本当に勝ちそうでした。それを間近で見ていたと思うので、優勝争いがそんなに遠いところじゃないと感じただろうと思います。その中でも今回は、全てがかみ合っての優勝だったのかな。6打差での優勝なんてなかなかないので」
平瀬自身もルーキーイヤーだった1996年、日米共催だった「東レ・ジャパンクイーンズカップ」(現TOTOジャパンクラシック)で優勝を飾っている。だが、「いやいや、今の竹田麗央プロの時代とは全然、レベルが違いますから(笑)」と謙遜(けんそん)し、1年目の難しさを説明する。
「(ルーキーVは)難しいと思います。行くところ行くところ全てが初めて。2年目になれば(大会の)コースや1年の流れもなんとなく分かってくるけれど、1年目で初戦から大たたきもせずに、安定した成績を残していた(開幕戦で8位)。うまくいっているのだろうなとは思っていました。本当にうれしいの一言です」
連戦を終えて、竹田は一時帰国。2週間のオープンウィークを挟み、27日開幕の「フォード選手権」から米本土戦が本格化する。「健康に気を付けてやってほしいと思います。全然違う土地にも行くので、本当に気を付けて」と応援。竹田がTOTOで優勝したときには「まだ通用しない。イチからやり直す気持ちで」と“辛口”エールを送っていたが、今回の圧倒的な勝利には、手放しに喜びを表現した。