＜AIG女子オープン 2日目◇11日◇ウォルトン・ヒースGC（イングランド）◇6881ヤード・パー72＞
 
「3連続ボギーがあるなかで立て直せたかなと思います」。13番からの3連続ボギーで一時はトータルイーブンパーまでスコアを落とした畑岡奈紗だったが、直後の16番をイーグル、17番ではバーディを奪ってナイスカムバック。トータル3アンダー・9位タイに踏みとどまった。

前半は4番でバーディを先行させるも、7番でボギーを打ってスタート時のトータル2アンダーに戻す。9番では「まさか入ると思わなかったのでうれしかった」という長いパットを沈め、1つ伸ばして折り返した。しかし、13番、14番、15番の3連続ボギーで、初日からの貯金も使い果たし、トータルイーブンパーまで後退。それでも「我慢するしかないと思いました」と気持ちは切らさなかった。
 
続く16番パー5はティが前に出され、476ヤードと多くの選手にとって2オン可能な距離。もちろん畑岡も「フェアウェイに置ければバーディは獲れる」と狙っていた。しかし、そのティショットはラフへ。ピンまでは181ヤードが残った。だが、「あの位置なら狙えました」と8番アイアンで打った2打目は7メートルにオン。これを沈めてイーグルで息を吹き返す。この日、16番では5つのイーグルが飛び出したが、そのうち2つは畑岡と西村優菜が奪ったものだった。
 
続く17番パー3でもバーディを奪い、2ホールで3連続ボギーを帳消しにした。「きょうオーバーにしなかっただけでも大きかった」と、トップとは7打差と開いたものの、悲願のメジャー制覇が狙える位置で決勝ラウンドに進む。「あした以降どんどん伸ばしていくしかないので、しっかりチャンスをモノにしていきたい」。直近のメジャー2試合では優勝争いの末に4位と3位。畑岡の目は優勝しか見ていない。