<ファウンダーズカップ 最終日◇9日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
吉田優利は今季初戦をトータル7アンダー・23位タイで終えた。初日こそ「73」と出遅れたが、2日目以降は「68」「69」「67」とスコアを伸ばし、着実に順位を上げた。「初日の前半だけ悪かった。それに比べたらどんどん上がっていけて、週末をいい形で終われた」と振り返る。
ツアールーキーだった昨年は今大会に出場せず、初戦は3月だった。「去年は練習に時間を割いていたけど、やっぱり試合に出た方がいいかもなって。それが今年のひとつのテーマ。もちろん質も大事だけど、とにかくやってみたり、行ってみたり。そう思って初戦に来て、すごくいい形で終われた」。米2年目だからこそ、取り組むべき姿勢が見えてきた。
昨年はポイントランキング102位でシードを逃し、12月の米最終予選会(Qシリーズ)に出場。9位で突破し、出場カテゴリーは『15』に入った。リシャッフルの対象となるのは昨年と同じで、限られた試合でポイントを積み重ねる必要がある。昨年は16試合に出場し、メジャー大会は「全米女子オープン」だけ。これも予選会を通過して、自力で切符をつかんだものだった。
「大体の流れや、(出場枠の)人数感とかも一年間やって分かった。今年は落ち着いて試合できていると思いますね」。経験を重ねたことでスケジュールの見通しが立ちやすくなり、結果の重要性も実感できるようになった。今大会23位で獲得したポイントは、昨年の第1回リシャッフルまでの4試合で稼いだ7.96ポイントを上回るものとなった。
「うまくポイントを積み重ねて、ラクに一年を終われたら」。そんな目標を掲げる中で、目下のターゲットはメジャー初戦の「シェブロン選手権」。エントリー終了時点でポイントランキングトップ80に入れば、出場の可能性が高くなる。「まだ出たことがないから出てみたい。残りの試合でもいいゴルフができたら」。次に出場予定の「ブルーベイLPGA」(3月6日開幕)までおよそ1カ月。好感触を維持して、ビッグポイント獲得を目指す。(文・笠井あかり)