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産後3カ月でハーフマラソン完走&愛息帯同のツアー復帰 新ママさんプレーヤーのたくましさ【カメラマン南しずかの米ツアー小話】

米国女子ツアーを長年取材しているカメラマン・南しずか氏が気になるネタをピックアップ。これを見れば“米女子ツアー通”になれるかも!?

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ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年9月3日 14時00分

復帰してから3試合目。力強い眼差しです(写真はシェブロン選手権)
復帰してから3試合目。力強い眼差しです(写真はシェブロン選手権) (撮影:南しずか)

畑岡奈紗、古江彩佳、渋野日向子らに加え、今季からは西郷真央らが新たにメンバー入りし、日本勢9人が出場している米国女子ツアー。その動向にも注目だが、試合以外や海外勢のおもしろ話まで伝えるのはなかなか難しい部分も…。そこでツアーを長年取材しているカメラマン・南しずか氏が気になるネタをピックアップ。これを見れば“米女子ツアー通”になれるかも!?

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今年3月中旬、米国女子ツアー7年目の30歳、リンジー・ウィーバー・ライト(米国)は人生初のハーフマラソンを完走した。帝王切開で出産してから、わずか3カ月後のことである。

「ランニングが好きで、いつかハーフマラソン走ってみたいと思っていたんですよ」。後日、その動機を教えてくれたが、産後は体に大きな負担がかかり回復には個人差があり、誰でも出来ることではない。

ライトも唐突に思い立って走ったわけではない。産後に米女子ツアーへ復帰することを踏まえ、妊娠中から出産後まで、ずっと体を動かしていた。それが、早い回復とハーフマラソン完走に繋がったと自己分析する。

「自分が経験したことしか言えないので、これが他人にも良いかどうかは分からないけれど…」と前置きをしながら、「体に良さそうなことはすべてやった。ヨガ、ランニングマシーン、筋力トレーニング、ペロトン(オンラインフィットネス)。どれか一つだけが良かったというわけではなく、すべてが連動して良い効果があった気がする」。

本人曰く、ラッキーだったのは妊娠中から産後までずっと体調が良かったこと。ほとんどつわりはなく、妊娠7カ月まで試合に出場でき、破水した時もトレッドミルで歩いていたほどだった。そして産後6週間で、主治医からゴーサインが出てトレーニングを再開。ハーフマラソンは2時間4分で走り切った。「走ることは忍耐。それはゴルフにも共通すること。心身ともに良いトレーニングになった」と振り返ってくれた。

さて、肝心の本業は、産後3カ月ほどの3月末から試合に復帰。ここまで13試合に出場し、目立った成績を残せていない。9月1日時点でCMEグローブ・ポイントランキングは134位。シード権獲得のボーダーラインは80位なので、シード喪失が濃厚だ。「産後7ヶ月ぐらいで、アイアンの飛距離が妊娠前に戻ってきた。ドライバーはまだまだかな」。本調子に戻るまでは、もう少し時間がかかりそうだ。

産後の変化はほかにもある。息子と二人旅をしていることだ。「夫と話し合って決めた。練習や試合の時は、託児所を利用している。息子がそばにいると私が幸せなので。今のところ、うまくいってると感じているよ」。

米女子ツアーでも産後復帰する選手が増えてきたとはいえ、家族やベビーシッターのサポートを受けることが主流。産後3カ月でハーフマラソンを走り切る人もなかなかいない。心身ともに強靭なライトには、リスペクトしかない。(取材・文/南しずか)

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