<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 初日◇30日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6624ヤード・パー72>
過去2シーズンの優勝者のみが出場できる開幕戦は、各界のセレブリティと共に戦うプロアマ形式であることも大きな特徴だ。アカデミー主演男優賞にノミネート経験のあるドン・チードル、米代表歴代最多得点記録を持つサッカーのランドン・ドノバン、NBA屈指の3ポイントシューターとして名を馳せたレイ・アレンなど、ビッグネームが集結した。
日本勢3人も、そんなスーパースターたちと“競演”を果たした。米ツアーデビュー戦の竹田麗央は、2001年にシーズン20勝を挙げた元MLBの左腕、マーク・マルダーと同組に。「飛距離もすごいし、ショートゲームもお上手でビックリした」と、日本では味わえない特別な時間を過ごした。
そんな超豪華なセレブたちとの18ホールに、「ずっと話していなくて、せっかくならと思って…」と、後半12番あたりで思い切って話しかけることを決意。まだ得意ではない英語で『大谷さん知っていますか?』と尋ねた。「『会ったことはないけど…(知っている)』みたいなことは言っていました。あとはイチローの話もしていました」。勇気を振り絞ったワンシーンを、笑いながら振り返る。
古江彩佳は、NBAで歴代最長となる22年間をプレーし、“史上最高のスラムダンカー”の一人と称されるヴィンス・カーターとラウンドした。「(グリーンで)『マークは大丈夫?』って気にしてくれるくらい優しかった」とその人柄に感動。ホールアウト後には、しっかり2ショット撮影もおねだりしていた。
また、元プロゴルファーのウィル・ローリーとも同組。ロープ外から目を引いたのは、パターはもちろん、ドライバーまでクロスハンドでスイングしていたこと。「全然気づかなかった(笑)。見ていたけれど、違和感がなかった。パターでは(クロスハンドを)やってみたことがあるけれど…。わたしにはムリだと思った」と、その技術に驚いていた。
笹生優花は恋愛リアリティ番組『バチェラー』で一躍有名になったジョーイ・グラジアデイ、俳優のアルフォンソ・リベイロとプレー。「ゴルフに関係のない話、自分がよく知らない世界の話ができて楽しかった」と親交を深めた。
ステーブルフォード方式で争われるセレブ部門は、竹田と回ったマルダーが単独首位。2日目は成績に応じてプロ、セレブともに組み合わせが変更される。日本勢とともにプレーするセレブは誰になるのか? どんなエピソードが生まれるのか? そんな交流の様子にも注目していきたい。