<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 最終日◇8日◇オールド・アメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71>
西村優菜の最終日の同伴競技者、リンジー・ウィーバー・ライト(米国)にド派手なプレーが飛び出した。最終18番パー4。残り137ヤードからの第2打だ。グリーンエッジに落ちたボールは2度ほどバウンドするとスライスラインに乗ってカップイン。ショット・イン・イーグル締めで、なんとあすからは“産休”に入る。
30歳のウィーバーは2018年から米女子ツアーで戦ってきた。21年11月に同じくプロゴルファーのザックと結婚。今年6月に第一子の妊娠を発表し、現在妊娠7カ月だ。今大会を終えたら、産休に入ることを決めていた。オハイオ州出身で、いまはテキサス州ダラス在住。会場となったオールド・アメリカンGCは数年前から会員になり、ホームコースでもあった。
ロープ外からでも分かるほどのふっくらお腹でクラブを振り、4日間を回り切った。腰痛を和らげるため、ショットの合間に座れるようにとキャディバッグには折り畳み椅子を忍ばせているという。それを今週は一度も使わず、迎えた72ホール目。華麗なイーグルにグリーンを囲んでいたギャラリーは大歓声を上げて、駆け寄ってきた西村とはハグで喜びを共有した。
「信じられない。このようにシーズンを終えて産休に入るなんて。素晴らしい1週間だったし、ここで終われて本当にうれしい」。トータル2アンダーの16位タイで締めくくり、一時ツアーを離れる。妊娠中の生活は「正直言って大変」と苦悩もあるが、アーカンソーからの2連戦を無事に終えたことについては「プレーできて本当に幸せだった」と振り返った。
元気な赤ちゃんが生まれますように。ウィーバーは出産後、来年3月の復帰を予定している。