＜ホンダLPGAタイランド　最終日◇25日◇サイアムCCパタヤオールドC（タイ）◇6576ヤード・パー72＞

最終ホールの18番パー5で2オンし、イーグル逃しのバーディとした岩井千怜。悔しさを見せたがその直後、表情は晴れやかな笑顔に変わった。6バーディ・1ボギーの「67」で回り、トータル14アンダーはホールアウト時点で日本勢最上位でのフィニッシュとなった。

ホールアウト後には大会を放送するWOWOWのインタビューに答え、「自分の中では一皮むけたというか、階段を一段上ったというか」とスコアを伸ばし続けた72ホールを振り返った。

この日もボギーが先行する展開ながら、8番で一つ戻し後半へ。するとバーディラッシュがスタートする。10番、12番で伸ばし、14番から2連続バーディを奪った。さらに18番でのバーディで後半は「31」。一気にリーダーボードを駆け上がった。

「焦らずいったことが後半のいいプレーにつながった」と6番までの難ホールを切り抜けたあとの爆発には、自信が芽生える。「最後はかっこよく決めて上がりたかった」と、魅せるゴルフが身上の岩井としてはバーディでは不満も残るが、それを補う好プレーには充実感もただよう。

初日は「70」で滑り出し、2日目は最終18番のダブルボギーがありながらも「67」。3日目は「70」と伸び悩んだが、一度もオーバーパーなしの4日間だった。「今週はいいプレーができたので、日本でも海外でも自信を持ってプレーできると思います」。すぐに帰国し迎える国内開幕戦。今年も岩井ツインズのプレーに注目だ。