<クローガー・クイーンシティ選手権 2日目◇8日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
粘り強いプレーが西村優菜の持ち味だ。飛距離が出なくとも、フェアウェイウッドで長い距離を乗せて、バーディパットを決める。ピンチを迎えても小技で乗り切る。そんなプレーが久しぶりにできた喜びは大きかった。予選通過がかかる2日目。4バーディ・1ボギーの「69」で回り、トータル3アンダー・36位タイで週末行きを決めた。
「神様はどれだけ試練を…」 西村優菜はしぶとく、粘り強く60台 決勝R進出でつかんだ“自分らしさ”
西村優菜が「69」をマーク。およそ1カ月ぶりの60台で、この上昇気流に乗るつもりだ。
配信日時:2023年9月9日 03時00分
<クローガー・クイーンシティ選手権 2日目◇8日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
粘り強いプレーが西村優菜の持ち味だ。飛距離が出なくとも、フェアウェイウッドで長い距離を乗せて、バーディパットを決める。ピンチを迎えても小技で乗り切る。そんなプレーが久しぶりにできた喜びは大きかった。予選通過がかかる2日目。4バーディ・1ボギーの「69」で回り、トータル3アンダー・36位タイで週末行きを決めた。
パーオンに成功したのは13ホール。ピンチもありながら、耐えに耐えた。前半は6番でバーディが先行したが、ピンチの連続だった。「神様はどれだけ試練を与えるんだと思いながらやっていた」。うまくいかないこの数戦と同じ展開になっても、この日は試練に打ち勝った。
きわどいパッティングでパーを拾い、ボギーフリーのまま1アンダーで後半へ。ところが、11番は3パットのボギー。「痛いボギー。何をやってるんだろうって思ったけど、12番がチャンスホールだったので」と、すぐさま意識は次のホールへ向いた。このパー5で会心のショットをふたつ続け、2打でグリーンエッジまで運びバウンスバックのバーディ。続く13番でも「好きなラインじゃなかったけど」と、3メートルのスライスラインを読み切り連続バーディ。この時点でトータル2アンダー、予選カットラインを上回ったが、そこからが西村の強さだった。
3ホールでパーを並べ、迎えた17番パー4。408ヤードと決して短くないホールでピン右9メートルに乗せると、これを決めて力強くこぶしを握った。「マイナス3で18番に行くのと、マイナス2で行くのとでは気持ちが違っていたと思うので、ご褒美だと思います」。耐えた西村に、ようやく神様が微笑み返した。
60台は5戦前のスコットランド戦3日目以来。「久々な感じがするし、気持ち悪さがあっての60台じゃなくて、いい感じで回れての60台。久々に満足いくプレー。なんか、ちょっと昔の感覚が見えてきた、そういう感じです」。10月以降のアジアシリーズ出場権獲得には、今週でポイントランキングを上げるのが大命題。「この2日間がすごく大事になってくると思うので、しっかり60台を目指して2日間をプレーしたい」。ギリギリから這い上がってきた西村の、本当の強さはここからだ。(文・高桑均)
この記事のタグ
記事に関連するリーダーボード
関連記事
クローガー・クイーンシティ選手権
クローガー・クイーンシティ選手権のニュース
- アジアシリーズ出場権かけたポイントランクが確定 渋野日向子、西村優菜らのTOTO出場はどうなる?
- シャンシャン以来の世界一へ イン・ルオニンがランキング1位に浮上、中国勢が大躍進のワケ
- 「クローガー・クイーンシティ選手権」最終日のハイライト【動画】
- V争いも3度目の正直ならず 笹生優花は連前終えてまずは…「寝る(笑)」
- 「いろんなことを考えて進んできた」 西村優菜は欧米7連戦で収穫と反省、帰国で8連戦目へ
LPGAツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |