<HSBC女子世界選手権 2日目◇28日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>
先週のタイに続き、今週のセントーサGC(シンガポール)も猛烈な暑さに見舞われた。気温は30度超え。選手たちは日傘を差したり、氷のうを体に当てたりと、それぞれの方法で体を冷やしながらプレーしていた。
日本勢も、この暑さにはさすがに火照った顔を見せる。4バーディ・1ボギーの「69」で3つスコアを伸ばした古江彩佳は、「風がなかったぶん、暑かった…」とぐったり。持ち前の笑顔は健在だったが、さすがに「いやー。ないですね(笑)」と食欲が湧かない様子だった。
「冷たいもの…あ、冷たいシャワー浴びたいですね。シャワー!」とまずは“全身アイシング”を希望。体力維持のためにも「きょうは少しだけ」と、いつもより早めに練習を切り上げて翌日に備える。
今季米ツアー2戦目の山下美夢有は、先週の蒸し暑いタイでの試合に出場しておらず、「日本も(夏は)これぐらい暑いと思うんですけど、この時期にここまで暑いのは…」と、日本との寒暖差に苦しんだ。それでも「きのうよりは慣れてきたと思います」と笑顔を見せた。
2日目は「70」をマークし、トータル1アンダー・16位タイに浮上。暑さ対策として「水分補給をしっかり取る。あと食事が一番大事。しっかりご飯を食べて、いいプレーができるようにしたい」と、栄養補給の重要性を強調した。
一方、トータル1オーバー・28位タイの竹田麗央は、特に暑さを苦にする様子はなかった。日傘を差すこともなく、「こまめに水を飲むぐらい」で涼しい顔をしてラウンドをこなしていた。
「日本の夏に比べたら暑くないですし、過ごしやすい。去年(暑さを)経験できたのが大きいかなと思います」と、日本の酷暑で鍛えられた“耐性”を実感。「それでも体力は持っていかれるので、しっかり(体力を)セーブして、あと2日間頑張りたい」と気を引き締めた。
過酷な暑さが続く中、選手たちはそれぞれの方法でコンディションを維持しながらプレーを続けている。この暑さに負けず、日本勢の“熱い”戦いに期待したい。(文・高木彩音)