7日、アディダスゴルフとアパレル契約を結ぶ渋野日向子が、都内の室内ゴルフスタジオの青山パークナインで、大勢のファンの前に向けた同社のトークショーイベントに登場した。そこでは、アンバサダー契約をしているシュミレーターゴルフのFULL SWINGを使ってショットのお披露目や、ファンとのニアピン対決なども行われイベントは大盛況となった。
トークショーでは渋野への質問コーナーもあり、ゴルフ前に大事にしているルーティンについて聞かれていた。スタート時間の「大体1時間半前に(ゴルフ場に)入って、アプローチを15分など、練習をしています」。その練習内容のなかでメーンになるのは「やわらかいシャフトの8番アイアンを持っていて、それを何球か打つこと」と隣に置いてあったキャディバッグからそのクラブを取り出した。
実際にシャフトを少し曲げて見せながら説明を始めるとファンは釘付け。「シャフトのシナリ」を感じながら打つ動きを普通のクラブで打つスイングにつなげるために、「(普通のクラブを打つ)間にも打って、その感覚を持ったまま他のクラブも打っています」と話した。「一時期、(日本の)家にお留守番していたんですけど、最近アメリカに持って行って使っています」と信頼を置いている相棒の存在を明かした。
ほかにもアメリカ生活中のリフレッシュ方法なども聞かれ、「アイスクリームを食べたりしています。バニラアイスの上にカラースプレーをたくさんかけてもらって」と満面の笑みを見せる。「バニラアイスよりもそれがメーンみたいな感じ(笑)」とチョコレートでできたカラースプレーが大のお気に入り。さらに最近ハマっている駄菓子など試合では知ることのできない渋野のいろいろなところが明かされた時間となった。
今シーズンもアディダスゴルフのウェアとともに戦い新しい発見があった。もともと黒や白、紺色などシック系のカラーを選ぶことが多かったが、単独2位で終えた海外女子メジャー「全米女子オープン」では「緑、ピンク、黄色などちょっとカラフルめのウェアを着用して、意外とテンションが上がりました」とこれまで選ばなかったカラフルなカラーを着用し、プレー中の気持ちが高まったという。
試合中のモチベーションは「ウェアの影響もある」と実感。「フリフリはちょっといやだけど(笑)派手だけど、スポーティな感じが着られたらいいな」と来シーズンもカラフルウェアを着こなす渋野の姿が見られるかもしれない。
ショットのデモンストレーションでは、2023年の「全米女子オープン」の会場となったペブルビーチGL(米カリフォルニア州)が舞台となった。「ミスしたらほんまに笑ってくださいね~!」とファンの笑いを誘いスタート。「難しい!」と言いながら1ホール目はパー発進。そのあとはピンの近くにつける見事なショットを披露しバーディを奪い笑顔で両手を上げてバンザイ。会場は拍手と歓声に包まれ大盛り上がりとなった。
イベント終盤は、来場されたファンの一人一人と記念撮影会を行い、最後の最後までファンと交流。「すごく楽しかったです。1時間がすごくあっという間で、個人的には5分ぐらいに感じました(笑)」。渋野とファンの楽しそうな姿が印象的なイベントだった。(文・高木彩音)