「高校時代に何回か合宿で回らせていただいています。そのときはバッグを担いで走りながらのラウンドだったので、コースをじっくり見ているヒマはありませんでしたが。調子はよくはないです。いま、持ち球をドローからフェードに変えていて、どうしてもミスが出てしまう状態なんです」と、和久井。
これまで10年以上ドローボールを打ち続けていたために、右を向いて構えるのが当たり前だった。フェードボールを打つことにしたら、今度は左を向いて構えなければならない。そんなことはもちろん分かっているのだが、左を向いているつもりでもまだ右を向いてしまうのだという。
「アドレスのときの視界の感覚を慣らすのは大変です。でも、ゴルフはアドレスで決まります」と持ち球変更の苦労を話し、「フェードはドローと比べるとワンタイミング早い切り返しになるんですが、そのときに突っ込みやすいので注意しています」と自分の課題を分析している冷静さも見せた。
これまで受けて失敗をした2回のプロテストはドローボールで戦い、チーピンのミスに泣いたという。チーピンはどこまで左に行くのか分からない「未知なるボールなんです」という。だからこその持ち球変更なのだが、変化の先に進化ありだ。和久井の挑戦と努力は、決して裏切らないだろう。MNGTで技術を磨き、西郷に追いつく日は必ず来る。真っすぐに前を向く瞳が、それを確信させた。(文・河合昌浩)
これまで10年以上ドローボールを打ち続けていたために、右を向いて構えるのが当たり前だった。フェードボールを打つことにしたら、今度は左を向いて構えなければならない。そんなことはもちろん分かっているのだが、左を向いているつもりでもまだ右を向いてしまうのだという。
「アドレスのときの視界の感覚を慣らすのは大変です。でも、ゴルフはアドレスで決まります」と持ち球変更の苦労を話し、「フェードはドローと比べるとワンタイミング早い切り返しになるんですが、そのときに突っ込みやすいので注意しています」と自分の課題を分析している冷静さも見せた。
これまで受けて失敗をした2回のプロテストはドローボールで戦い、チーピンのミスに泣いたという。チーピンはどこまで左に行くのか分からない「未知なるボールなんです」という。だからこその持ち球変更なのだが、変化の先に進化ありだ。和久井の挑戦と努力は、決して裏切らないだろう。MNGTで技術を磨き、西郷に追いつく日は必ず来る。真っすぐに前を向く瞳が、それを確信させた。(文・河合昌浩)