「朝から緊張感がありパットが打ちきれず、ずっとモヤモヤしていました。それが9番の下りのバーディパットをしっかり打ち切れたことで、感じがよくなりました」と話したように、後半11番で長いパーパットを決めピンチをしのぎ、続く12番パー5でバーディを獲り、流れを自らの力で引き込んだ。
昨年のMNGT最終戦ではプレーオフにまで持ち込みながら、日没のためのアプローチ戦で敗れた悔しい経験を見事晴らした鍋島。「素直にすごくうれしい」というMNGT今季初優勝だった。
鍋島のスイングの特長は、強靱な下半身が繰り出す飛距離。ドライバーの飛距離は平均で250〜260ヤード。この日は3番パー4の打ち下ろしホールで300ヤード近く飛ばすビッグドライブもあった。
鍋島にゴルフを教えているのが、男子ツアーで飛ばし屋としても名が知られる永野竜太郎だというから、その飛距離には納得できる。「とにかく振ることを教えてもらいました。師匠には小学生のころから妹みたいに可愛がってもらっていて、心から尊敬しています」と話す。
下半身を使ってしっかり腕を振ることを教わった。最初のうちは「ぜんぜん振れていない」と永野から指摘された。「きのうの前半は足が止まって引っかけ球を打っていましたが、下半身を使うことを思い出して修正できました。きょうは緊張から肩に力が入って、上が強すぎていました。いつもスロースターターなんですが、後半になって下半身が動いてくれたのがよかったのだと思います」と永野の教えを実践できたことが勝利を呼び込んだと話す。
今季は最後にいい終わり方ができた。これからは来季の準備に入る。「オフはしっかりときついトレーニングをやって、来シーズンに備えます」と、力強く前を向く鍋島。MNGTツアーでの活躍はもちろんだが、プロテスト合格も絶対目標。優勝賞金500万円は「ちょっとだけご褒美につかって、あとは貯金します」と笑顔を見せた。すべてはプロテスト合格という目の前の目標に向かってつかわれてゆくことだろう。(文・河合昌浩)
昨年のMNGT最終戦ではプレーオフにまで持ち込みながら、日没のためのアプローチ戦で敗れた悔しい経験を見事晴らした鍋島。「素直にすごくうれしい」というMNGT今季初優勝だった。
鍋島のスイングの特長は、強靱な下半身が繰り出す飛距離。ドライバーの飛距離は平均で250〜260ヤード。この日は3番パー4の打ち下ろしホールで300ヤード近く飛ばすビッグドライブもあった。
鍋島にゴルフを教えているのが、男子ツアーで飛ばし屋としても名が知られる永野竜太郎だというから、その飛距離には納得できる。「とにかく振ることを教えてもらいました。師匠には小学生のころから妹みたいに可愛がってもらっていて、心から尊敬しています」と話す。
下半身を使ってしっかり腕を振ることを教わった。最初のうちは「ぜんぜん振れていない」と永野から指摘された。「きのうの前半は足が止まって引っかけ球を打っていましたが、下半身を使うことを思い出して修正できました。きょうは緊張から肩に力が入って、上が強すぎていました。いつもスロースターターなんですが、後半になって下半身が動いてくれたのがよかったのだと思います」と永野の教えを実践できたことが勝利を呼び込んだと話す。
今季は最後にいい終わり方ができた。これからは来季の準備に入る。「オフはしっかりときついトレーニングをやって、来シーズンに備えます」と、力強く前を向く鍋島。MNGTツアーでの活躍はもちろんだが、プロテスト合格も絶対目標。優勝賞金500万円は「ちょっとだけご褒美につかって、あとは貯金します」と笑顔を見せた。すべてはプロテスト合格という目の前の目標に向かってつかわれてゆくことだろう。(文・河合昌浩)