＜マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー　事前◇第5戦マイナビカップ ◇成田ゴルフ倶楽部（6419ヤード・パー72）＞
 
前戦「Sanrio Smile Golf Tournament」で15番パー4まで3アンダーで首位に立っていた中野なゆ。16番パー3で痛恨のダブルボギー、17番パー4でボギーとスコアを落とし、勝利を手にすることができなかった。「気持ちに負けました。上がり3ホール……ダメでした。悔しい」と、そのときの無念を振り返った。

師匠の池田勇太に相談をし、アドバイスをもらえたという。「試合の中継を見てくれていたみたいで、右がダメで左からの風で右にいってしまうミスを2回ぐらいしていたことに『同じミス何回してんだよ』って怒られちゃいました（笑）」と、中野。
 
「でも、そのシーンで右にいく原因を一緒に考えて見つけてくれました。同じミスをしないように気をつけられています」と話し、どこを直したのか教えてくれた。
 
池田のアドバイスで「緊張やここぞというときに、ダウンスイングで右肩が落ちてインパクトで手元が浮いてしまうクセがあるのが分かりました」という。原因が分かれば、あとは意識するだけ。師匠・池田は的確だった。
 
今大会開催コースの成田ゴルフ倶楽部（千葉県）は、中野にとって「思い入れのあるコース」だという。なぜかというと、初優勝を挙げた昨季の開幕戦「マイナビカップ」の開催コースだからだ。「去年初優勝をすることができたコースなので、またここで優勝したい。ただ、去年よりも20～30ヤード飛距離が伸びているので、ティショットを刻むかどうか迷うホールがあります。きょうのプロアマのラウンドで確認してきます」と、話した。
 
昨シーズンは10試合に出場し、トップ10が7回と安定したゴルフを見せた中野。今季もこれまで4試合に出場しており、トップ10が3回。第3戦「Sky ALL Sky Ladies Cup」が4位タイ、第4戦「Sanrio Smile Golf Tournament」が3位タイと上り調子。「コースのイメージは悪くないし、だんだん順位も上がってきているので、優勝できるように上がり3ホールをとくに頑張りたいです」と意気込んだ。
 
師匠のアドバイス、思い入れのある成田GCで今年も優勝カップを手にすることができるのか。中野のプレーに注目したい。（文・高木彩音）
 
※マイナビネクストヒロインゴルフツアー（共催：株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV）は、将来ツアーで活躍することを目指すJLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として、19年に始まった。23年は全15試合が予定されている。