＜マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第6戦 PGM CUP　事前情報◇29日◇セゴビアゴルフクラブ イン チヨダ（茨城県）◇6434ヤード・パー72＞

国内女子下部ステップ・アップ・ツアーでアマチュア優勝を飾るなど活躍する注目アマが、いよいよマイナビ ネクストヒロインツアーに乗り込む。“ミヤコレ”こと都玲華がツアー史上初となるアマVを目指し、2日間競技に臨む。

徳島出身だが、千葉に第二の拠点を置き石井忍コーチのもとで技を磨いている。その石井コーチが同ツアーで解説を務めていることが、出場するきっかけのひとつだ。「いつもYouTubeで配信を見ています。コーチが解説をしているのを見て、マネジメントの勉強になることが多いんです。ずっと出たいなと思っていました」。さらに、同門の先輩からもよく話を聞いていたという。同ツアーを“卒業”して、現在ルーキーとしてJLPGAツアーを戦っている政田夢乃もその一人だ。

4月の「大王海運レディス」でステップ史上6人目のアマ優勝。その後も主催者推薦で機会を得て、今季はレギュラーツアーに4試合出場している。「調子はいまいち良くなくて、ショットがしっくりこない。パターが良くなってきていて、そこで救われているかな。先週もマネジメントがひどくて、思ったようにプレーできなかった」。先週の「リゾートトラストレディス」は予選を通過したものの、63位に終わった。

好調のときはショートサイドを果敢に攻めていけるが、いまは無理に狙って難しいところに外し、ボギーにしてしまうこともあるという。「ミスをしないようにセンターから…というマネジメントを意識しています。イケイケが大事だなと思うけれど、それだけではやっていけないですね。もうハタチですから（笑）」と、万全の状態にはほど遠いが、そのなかでも安定したスコアで回るためのマネジメントを意識する。

国内女子ツアーでも大きな経験を積めるが、今回のように、自身と同じくプロテスト合格を目指す選手たちと戦うことも刺激的だ。「こういう試合を設けていただけることがありがたい。最後に目指すところはツアープロで一緒だと思うけれど、ここはさらに近い感じがして頑張れる。ライバルでもあるし仲間」と、競争心をかき立てる。

「一番は優勝したいけれど、上位に入って、コーチの顔をつぶさないようにしたいです（笑）」とお茶目に意気込む20歳。アマチュアVによりプロテストは2次までが免除され、最終から出場ができる。“まだ”5カ月ほどあるが、「そういいながらも去年はあっという間。早かったので、油断しないようにしたいです」。新たに飛び込んだツアーの雰囲気を楽しみながら、ここから徐々に調子を上げていきたい。（文・笠井あかり）

※マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー（共催：株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV）は「将来有望な若手女子ゴルファーに真剣勝負の機会を提供して大きく羽ばたいてもらいたい」という思いから2019年に開始。24年は14試合前後が予定。出場選手はポイントランキング、前回大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などにより決められる。