<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー 本戦(一日競技)◇第5戦マイナビカップ ◇成田ゴルフ倶楽部(6419ヤード・パー72)>
マイナビネクストヒロインツアー第5戦「マイナビカップ」は、今季開幕戦を制した政田夢乃が立浦琴奈とのプレーオフを2ホール目に制し同ツアー3勝目を挙げた。「優勝は素直に嬉しいです」と言いながらも、表情は苦笑い。「でも13番のボギーと、17、18番の連続ボギーが本当に悔しいです。嬉しいですが、悔しさが勝ちます」と苦い優勝となったことを明かした。
前半の9ホールをボギーなしの3バーディで3アンダー2位タイとし、後半をスタートした政田。出だしの10番パー5でバーディを奪った。その時点で、4アンダー単独首位で回っていた立浦琴奈に並んだ。
だが、13番パー4でお先パットを外して痛恨のボギー。「フックに見えたのでカップの右を狙ったのですが、スライス回転がかかってしまい狙いよりも右に出てしまいました。そのあとからショートパットが少し怖くなってしまいました」と政田。だが、14番パー4と16番パー3でバーディを奪い単独トップに躍り出た。
「最後の連続ボギー」と悔やんだ17番パー5は、ティショットを左フェアウェイバンカーへ。ボールは砂に埋まり目玉となっていた。出すだけのショットから、3打目はグリーン右手前のガードバンカーへ。そこから寄せた1メートルのパーパットはカップの右を通り過ぎスコアを落とした。
18番パー4のティショットはフェアウェイセンターをとらえたが、セカンドショットはグリーン手前のエッジで止まり、アプローチを約1メートルに寄せるもパーパットをまたもや外し痛恨のボギー。これで3アンダー2位で待機していた立浦と並んでしまい、プレーオフへ突入。プレーオフは2ホール目で政田がバーディを獲り、ツアー3勝目を遂げた。
「17番も18番も、どちらのパーパットもスライス回転がかかって、外さない距離を外しました。悔しいです……。パットの練習頑張ります」と、優勝した嬉しさよりも悔しさが勝っていた。
次戦は7月27日から2日間の日程で行われる同ツアー第6戦「PGMシリーズ Cool Cart CUP」。2日目の28日は政田の23歳の誕生日。「次戦の2日目は自分の誕生日なので、優勝を狙っています。きょうは66で回りたかったんです。でも結局スコアを落としてしまったので、6戦はリベンジです。頑張ります!」と意気込んだ。
政田はこれで今季2勝。これまで5試合に出場して全試合トップ10入りをしている。このいい流れを次戦でもキープしていけるか。バースデー優勝を強い思いで狙う政田が、ダブルの祝杯をあげることはできるのか。期待が高まる。(文・高木彩音)
※マイナビネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は、将来ツアーで活躍することを目指すJLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として、19年に始まった。23年は全15試合が予定されている。