<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第9戦 PIM Ladies Tournament◇12日 本戦(一日競技)◇倶楽部 我山(群馬県)◇6299ヤード・パー72>
今年、台湾ツアー、米女子下部のエプソンツアー(WAPT)の予選会などに参戦している森はな。マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第9戦「PIM Ladies Tournament」は、開幕戦以来の出場となった。「久しぶりにネクストヒロインの試合に出させていただいて、できれば優勝したかったんですけど、最後のほうでなかなか決めきれず、悔しいです」と、優勝争いを演じながらも、伸ばしきれなかった悔しさをにじませた。
40名の出場選手のなかで唯一バーディ発進した森は、3番でボギーを叩いたものの、5番から3連続バーディを奪って、3アンダー・3位タイでハーフターン。後半もスタートから連続バーディを奪って5アンダーで首位に躍り出た。
森は「そんなに自分の調子がよくなかったので、優勝というよりかは自分のプレーに徹していました。17番、18番くらいでスコアを見て、意外といい位置にいるなって。それまでは本当に意識していなくて」と、自分らしいプレーの徹底がスコアにつながっていたものの、順位を意識した最終ホールで痛恨のボギーを叩いてしまった。
それでも久しぶりのネクストヒロインツアーで上位争いに食い込むあたりは流石歴代チャンピオンの一人。「海外はいろんなコースがあったので、臨機応変にこなしていく必要がありました。連続で試合もあるので、調子が悪くてもスコアをまとめなくちゃいけなくて、その経験が生きたと思います」と、海外で培った経験が好スコアにつながったと、満足そうな表情で話す森。
一方で「打ち上げのホールが多くて、セカンドの距離感がつかみきれませんでした。それと、ティショットはよかったけど、アイアンの出球が左になってしまって…アライメントがちょっとずれていたんだと思います」と反省点を挙げた。
森は「今日よくなかった部分、とくにショットは、内藤コーチと練習して、いい状態でテストに臨みたいと思います」と、プロテストに向けて軌道修正を図る。海外で積み重ねた経験、今大会で得た気づきを生かして、2次予選突破、ファイナル合格を目指す。(文・杉本夏希)
※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。