<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第8戦 PGMシリーズ GRAND PGM CUP◇1日 最終日◇大宝塚ゴルフクラブ(兵庫県)◇6367ヤード・パー72>
マイナビネクストヒロインゴルフツアー第8戦 PGMシリーズ「GRAND PGM CUP」は、政田夢乃がトータル8アンダーで同ツアー今季3勝目を挙げた。
2大会連続優勝を狙っていた佐渡山理莉は、政田に1打及ばず2位タイで今大会を終えた。「もう少し仕上がったグリーンだったり、もう少し難しいコースだったら内容的には3オーバー以上のスコアでもおかしくない感覚です」と、2日間トータル7アンダーでも、反省点の多い試合だったことを冷静に振り返った。
沖縄県出身の佐渡山は、普段は明るくのんびりとした雰囲気がある。だが、この日はまったく違った。悔しさをグッと堪えて、厳しい表情で自分の足りなかった点を少しずつ言葉にした。
まず悔やんだのは、14番でOBを打った2打目。「その前から少し予兆はあって。アイアンがダフリ気味だったんです。調子が悪いときはああいうショットが出やすくなります」と、佐渡山。フェアウェイから放った打球だったが、引っかけてグリーン左のOB杭の向こうにボールは消えてしまった。
続けて、「スコアは出せたけど、もう少しパットを入れたかった」と話す。「入るところは入っていたんですけど、パットのときにイメージが出てない感じが気になってました。イメージが出ているときは、自分が決めた打ち出し、構えたとき、打ったときが全部マッチしている感じ。昨日と今日は、ラインを明確に決めきれてなくて、構えるときもアバウトで、打つのもアバウトなラインにしかいかなかったです。グリーンが難しいとかではなく、自分のなかで(ラインを)決めきれなかったことが大きい」と、反省する。
ただ、「こんな調子でもアンダーを出せたことは成長だと思います。要所でショットがつけられた部分が大きかったですね」と次戦以降、そしてプロテストへ向けて好材料も。次は第9戦「PIM Ladies Tournament」に挑む佐渡山。
「プロテスト前、最後の試合になるので、万全とまではいかずとも、テストにいいイメージで臨めるような試合にできたら」と、いい感覚を取り戻すことにまずは比重を置くようだ。プロテスト通過へ向け、いい弾みをつける一戦としたい。(文・杉本夏希)
※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。