<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第4戦 PIM Ladies Tournament 最終日(一日競技)◇20日◇セブンハンドレッドクラブ(栃木県)◇6389ヤード・パー72>
今季好調の21歳・森本天(はるか)は、6アンダーで初めてのトロフィーと優勝賞金50万円を手にした。
今季出場2試合でいずれもトップ10入り。前回出場した4月の第2戦「Sanrio Smile Golf Tournament」では3位タイに入り、「そろそろ優勝したいな」と思っていたタイミングでそれを実現した。スタートすぐの2番、5番でバーディを奪うと、中盤数ホールは耐えるパーパットもあったが、「そこを耐えられたことが良かった」と乗り切った。
流れを変えたのは、後半の14番パー5だった。13番を終えリーダーボードを見るとトップとは3打差。「チャンスがある」と、そこからギアを入れると3連続バーディを奪取し、首位に並んだ。
この日一番の勝因は「パター」だと話す。「朝のパター練習の時からタッチとラインの感覚が合っていた」。14番の3打目をピンに寄せると、「微妙な距離」のスライスラインが残った。「そこを決められたから、イメージが出やすかった」。それが最終ホールのバーディフィニッシュにもつながった。
ただあがった時点では、まだ優勝が決まったわけではない。ホールアウトしてみると「トップと並んでいる」と言われ一気にドキドキ。パター練習場で最終組があがってくるのを待つ展開となった。結果、5アンダーで並んでいた森田就子が最終ホールに、長めのパーパットを外しプレーオフも回避することができた。
今季から取り入れているというメンタルトレーニング法、”ご機嫌でいること”が自身3戦目にして形となった今大会。それに加え、使用している「キャロウェイの新作ボール『CHROME TOUR X』のおかげ」とも話す。自信をもって「ストレスのないプレー」をし、それが初優勝に結びついた。このエースボールとともに今季複数回優勝を目指す。(文・小池文子)