先週行われたマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第11戦「みちのくコカ・コーラ レディース」で3バーディ・1ボギーの「70」で回り、2アンダー・2位タイで終えた千葉雪乃。今季、同ツアーには9試合出場しておりトップ10回数は5回。今大会を含めて2位は2度目となる。
2度目の2位に悔しさ交じりの笑顔で「きょうはフェアウェイに行くことがなくて。前半は1回しか行ってなかった…結構辛かったです。いつもドライバーが曲がらず得意なんですけど散らばって。セカンドで頑張ってパーオンさせていた感じ」とティショットのミスが精神的にキツかったようだが、その反面いつもよりアイアンが好調だったと振り返る。バーディチャンスにつけるシーンもあり、「獲るべきところで獲れたので。耐えながら帰ってきました」と優勝はできなかったものの、耐えるゴルフで上位フィニッシュできた。
最近のゴルフは以前よりも順調とのことで、その要因を聞いてみると「ラウンド中の考え方を変えました」と千葉。「いままでは悪いときに攻めていたんです。ボギー打ったらバーディで巻き返してやるという思考で、どんどんドツボにはまって。調子が悪いときに頑張らないとって無理に追い込んでいました」と、気合が空回りして、さらにスコアを崩していたという千葉。
だが、「悪いときは攻めないで、良いときに攻める」と意識を転向。そのときの自身の状況を理解し、「攻めていいときに攻める」方式で今年は挑めている。大学時代、スポーツ学部に所属していた千葉は、メンタル面について「自分でずっと勉強していました」と話すが、卒業後はメンタルトレーナーに依頼し、現在のスタイルが徐々に身になってきたという。考え方を変えたことで「前半あんまり調子がよくなくても、後半で取り返せるようになってきました」と結果にもつながっている。
「ちょっと自信になりました」と話すのは、10月3日から始まるJLPGAプロテスト第2次予選に向けて。今年で3度目の挑戦となる千葉は、はじめて第1次予選を通過。考え方を一転させて挑む、初のプロテスト第2次予選だ。「2次は未知ですけど、楽しめたらいいな。最後まで諦めないで、頑張ります」と落ち着いた様子で話した。
明日午前9時17分、静ヒルズCC(茨城県)。アウトコースから千葉の初めての挑戦が幕を開ける。(文・高木彩音)