13日(木)に、今年も日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト合格を目指す25歳以下の選手がしのぎを削る『マイナビネクストヒロインツアーゴルフツアー』(通称:マイネク)が開幕した。
シーズン初戦となる「マイナビカップ」は、2日間にわたり千葉県の成田ゴルフ倶楽部で行われるのだが、そこに出場する60人の選手のうち、キャロウェイ製のボール“クロムツアーシリーズ”を使用するのは11人、率にして18.3%という“一大勢力”になっている。同社のボールのどこが、選手たちを魅了するのか? 愛用者たちに、その理由を聞いてみた。
「特にパターとの相性がいいんです」と、熱っぽく語るのは、2021年から同ツアーに参戦し、通算2勝を挙げている24歳の竹本梨奈だ。実は竹本は、中学生の頃からキャロウェイのクラブ&ボールを使用し続ける、生粋の“キャロウェイ娘”。長年、使っているだけに、その性能にも敏感だ。
『クロムツアーX』を使用するが、「パターの時の距離感や打感がよくて、ボールを出しやすい。私は、ボールを選ぶ時は打感とスピン量を重視しますが、打ち比べ、数値や飛び方を見てクロムツアーXにしました」と絶賛。「ドライバーの飛距離も年々伸びているし、クラブやボ―ルの進化を感じます」としみじみ感じるほどだ。
JLPGAツアー通算1勝の淺井咲希を姉に持つ21歳の淺井美希は、初めて出場するマイネクの開幕前日に『クロムツアーX』を試し打って、即交換を決めた。
「打感がしっかりしているのが好き。飛距離、スピン量など総合的に性能が高いと感じて、このボールを使えば、そこに悩まなくていいなと思えました」と、“ベタ惚れ”といった様子。これまでは、コースによってボールを使い分けることもあったが、「その必要がなくなります」と“オール・イン・ワン”の性能が気にいっている。
またこんな選手も。「中学2年生の時から、ずっと他社のボールを使ってきたんですけど、9年ぶりに一発で替えることに決めました」と笑顔を見せるのは、23歳の小林京加。21年、そして昨年と2度、最終プロテストまで進んでいる実力者も、開幕前日に初めて試し打ちをし、そこで“一目惚れ”したそうだ。
もともと、「打感」に並々ならぬこだわりを持つという小林だが、「初めて打つのに、アイアンで当たった時の感触とボールの高さ、距離がイメージと一致しました。あとはスピン。一番の決め手はグリーン周りで、そこもイメージに合いました」と、すでに心強い相棒になっている。
さらには、こんな意見も聞くことができた。昨年、台湾ツアーでも戦った21歳の竹原美悠は、異国でのプレーにより、愛用する『クロムツアー トリプル・トラック』の性能を再認識したという。
「日本なら外に出たらダメと言われそうな強風のなかでも試合をする台湾で、(ボールの)風への強さをすごく感じました。もともと風のなかでのラウンドは得意ではなかったけど、キャロウェイのボールを使って改善されました」。日本の常識なら中止になりそうな台風レベルの強風でもプレーするという台湾ツアー。その生活を支えたボールの存在感は、はかり知れない。高校卒業から使用を続ける理由は、こういう部分にもある。
風に対する“強さ”は、他の選手からも聞くことができた意見。23歳の和田純怜(すみれ)は、「打感が好き」、「アプローチのスピンコントロールがしやすい」という点に加え、「横風に左右されない。この前まで使っていたボールは、よく風に流されていたから、(打ち出す場所を)深く読んでいたけど、替えてからはそれもなく、計算が楽になりました」と話していた。確かに“総合力の高さ”が感じられる。
他にも魅力を語る選手の声を聞くことができたが、それはまた別の機会にでも。“打感のよさ”と“性能の高さ”は、みな口をそろえた部分。それは、愛用している読者のみなさんも感じている部分かもしれない。そして、まだ未経験という方も、ぜひ一度、試し打ってみてはいかがだろうか?