<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第6戦 PGMシリーズ Cool Cart CUP◇28日 2日目◇PGMマリアゴルフリンクス(千葉県)◇6327ヤード・パー72>
マイナビネクストヒロインゴルフツアー第6戦PGMシリーズ「Cool Cart CUP」が終了。初出場ながらトータル5アンダー2位タイでフィニッシュした新藤励だが、試合後のインタビューにて「実は試合が苦手で、これが今年5試合目です」と、驚きの発言が飛び出した。
2日間堂々としたプレーを見せていた新藤だが、内心は「カメラに慣れていなくて、(2日目は)15番くらいからずっとカメラがつきっきりだったのでド緊張してました」と、苦笑い。「人に見られることがそもそも苦手で。それに緊張して振れなくなることも嫌なんです」と、試合が苦手な理由を明かした。
とはいえ、この日のラウンドは「大きなミスがなくて、絶対に外しちゃいけないほうには行かなかったです。フェアウェイキープは11回でした。基本的にパーオンできたのがよかったと思います」と振り返った。そして「先週出場していたティーチングプロ選手権よりもグリーンが大きくて、柔らかくて、風もそこまで強くなかったので、ストレスなくグリーンに乗せられました」と続けた。
苦手だという試合、さらに初出場のツアーで、好スコアをマークできた理由は他にもある。「PGMさんがやっているwithGolfを始めてから、初めましての人とラウンドする機会が増えて、前よりは緊張しても振れるようになってきました」と話す。withGolfとは、PGMがサポートするプロゴルファーと一緒にラウンドしながらアドバイスを受けられるサービス。サポートプロとして活動すると、プレーフィーや練習施設の利用料が無料になるなどの特典があり、プロテスト合格を目指す若手にとっても嬉しい仕組みだ。
「ラウンドの機会が増えて、もちろん知っているコースだからというのもあるけど60台が連続して出るようになってきました。だから来週のプロテストも出てみようかなと」と、8月2日(水)から富岡倶楽部(群馬県)で行われるプロテスト第1次予選にエントリーしたという新藤。
「調子が悪くても74で回ろうと思っていて、今回はそれをクリアできました。それに、2日目で伸ばすことができたのはよかった」と、今大会がプロテストに向けていい弾みとなった。
「私はネガティブになりやすいけど、最後まで諦めず自分のプレーをしたいです」と、少し恥ずかしそうにプロテストへの意気込みを話してくれた新藤。今大会での自信を糧として、プロテストでも堂々とプレーし、最終ステージ通過の報を届けて欲しい。(文・杉本夏希)
※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。