日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト受験は今年で7度目になる予定。それを夏に控えた佐渡山理莉は、「(受験は)今年までかなと思っています。それに向けて、いままでよりも気持ちを引き締めて頑張りたいです!」と話した。今年の結果次第では、競技人生に終止符を打つ、という決意もある。
「25歳になって、いろいろ考えました。来年はどうなるか分かりませんが、“今年で最後”という気持ちで練習などに取り組みます」
沖縄県出身の24歳。中学生時代には沖縄県の大会で優勝を何度も飾り、上位の常連だった。2015年には「全国中学校ゴルフ選手権春季大会」で優勝。16~18年には日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームに選出され、いまは米国女子ツアーで戦う古江彩佳、西村優菜らとしのぎを削った。
アマチュアとして輝かしい成績を残した逸材は、プロテスト合格には何度も涙をのんだ。ツアー外競技・マイナビ ネクストヒロインツアー(以下、マイネク)を主軸にしながら、23年には台湾女子ツアーのQTを3位で突破し、昨年は同ツアーにも参戦。今年はプロテスト合格に照準を合わせて、日々を送る。
昨年のマイネクでは優勝こそなかったものの、ポイントランキングを3位で終え、今年はシード選手として挑む。「今年はランキングよりも優勝にこだわっています」。同ツアーでは2年ぶりとなる勝利を挙げ、そして年間女王争いにも加わりたい。
勝ちにこだわるシーズンに向けて、拠点を関西から関東に移した。「石井さんに教わることになりました。2月のタイ合宿から教えていただいています」と、石井忍コーチを師事することに。昨年のプロテストに合格した都玲華や手束雅も石井門下生。その背中を追い、プロの舞台で戦うことを目指す。
そして今週から、マイネクの2025年シーズンが幕を開ける。13~14日に行われる開幕戦「マイナビカップ」は、千葉県の成田ゴルフ倶楽部で開催。「千葉に住んでいるので第2の地元として(笑)。千葉県民としても頑張りたいです!」と意気込んだ。(文・高木彩音)