<マイナビネクストヒロインゴルフツアー開幕戦 マイナビカップ 事前情報◇12日◇成田ゴルフ倶楽部◇6411ヤード・パー72>
開幕戦のフィールド60人のうち、19人が初出場。そのなかには、昨年唯一、全試合に出場した菊地りおの妹・レイナもいる。
2000年生まれの姉・りおは、マイナビ ネクストヒロインツアーが発足した19年から参戦する初期メンバーのひとり。昨年は第9戦でプレーオフを争うも惜敗。その2位を含む、3度のトップ10入りを果たした。妹のレイナはりおの5歳年下。05年生まれで、昨年に高校を卒業した19歳。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストは未受験だ。
レイナは高校3年生の冬に、競技ゴルフから離れた。「でもやっぱりゴルフが好きで」と、昨年の夏に再開。半年も経たないうちに、姉が参戦するマイネクへの出場を決意した。「すごく強い選手も出ているので、そのなかで戦いたい。試合の緊張感とかを体験していきながらプロを目指したい」。気持ちを切り替え、プロテストに向けてレベルアップを図る。
初めてのプロアマとなったこの日は、事前に姉にアドバイスを求めた。スタートホールでは妹のティショットを見守る姉の姿も。「めちゃくちゃ緊張した」と振り返るが、楽しい時間を過ごすことができた。
菊地姉妹はスイングもそっくり。互いに自覚はなく、姉は「全然違うと思ってた。レイナの方が遠くに構えて打ってるイメージ」と言う。それに対して、妹はすかさず、「それちっちゃい頃じゃない?」とツッコミ。そんな仲睦まじい2人だが、「けっこう強気なゴルフ。しっかり振ってくるし、気持ちで全部狙っているんだろうな」と、姉は妹の諦めないプレースタイルをみている。
そして妹は「ウッド系がすごく上手な印象がある。パーオンしていくし、距離があっても乗せられるのはすごい」と尊敬のまなざし。そして「とにかくお姉ちゃんに負けないように、優勝もしたいし、レベルを上げて優勝争いができたら」と、姉の背中を追いかける。
25歳という年齢制限が設けられている同ツアー。姉は今年でラストイヤーとなる。「自分が思っていたより長く滞在した。優勝もガンガン狙っていきたいですし、プロテストに合格して上のステージに行きたい。すごくお世話になったので、いい報告ができるように頑張りたいですね」と意気込む。ベテラン・りおとルーキー・レイナの姉妹での優勝争いにも期待がかかる。(文・小池文子)