今回の気になるヒロインは平塚新夢（あむ）。中学3年生のときの「世界ジュニアマッチプレー選手権」優勝、高校3年時のステップ・アップ・ツアー「静ヒルズレディース」を優勝している。そんな平塚に10の質問をぶつけてみた。

●プロテストは何次から受験ですか？　今回で何回目の挑戦でしょうか？
「2次からの受験になります。高校卒業後から受けていますが、私の場合病気の影響で出れない時期もあったので、6回目です」
※プロテスト2次予選【A地区】10月3日（火）～10月6日（金）静ヒルズCC（茨城県）

●プロテストと通常の試合との違いは？
「普通の試合だと自分が崩れても少しでも賞金あるしっていうモチベーションがあるので、気持ちが保てたりするんですけど…テストはそれで失敗したら終わりですし、頑張ったとかじゃない。なので、プレイ中に崩したときの、気持ちの保ちかたが難しいっていうか。そこから、どんどん崩れたりしやすいなと。テストは試合とちがってそういったところがシビアな感じがします」

●プロテスト前、不安に感じていることはありますか？
「年々レベルも上がっていて、去年で落ちた人たちプラス新しく高校卒業した子とかも出たりするので去年通りに行くかなんてわかんないし、いいスコアで回っても、通るか通らないかって難しいところだったりします。ちょっとコケたら終わりみたいなところが、なんか、怖いかなっていう…」

●現在の課題は？
「ショットなどは結構良くなってきたので、マネジメントとか、クラブ選択とかを間違えるとどんどん崩れていくから…そういうところが課題ですね」

●ところで、プロゴルファーを目指したきっかけは？　またはその理由？
「きっかけはお父さんです。やり出したらどんどん楽しくなって気づいたら目指してました。学生時代もずっとゴルフをやっていて、ゴルフしかないなって。卒業して、自分がいままでこなしてきたことってゴルフしかないですし、大学に行く選択肢もなかった。 みんなが就活してるのと同じようなこと。嫌いじゃないからやってるというのもありますが、本当にそんな就活延長戦って感じ。東大受かりたい人が何年も何年も浪人してやってるのと同じだと思います」

●毎日どれくらい練習をしていますか？　休みはありますか？
「週に1日ぐらいは全然クラブを持たない日があります。練習場に行ったら100球ぐらいを集中して打ちます。ほかは、試合があったり、ラウンドしています」

●つらい……と思うことはありますか？
「…（ゴルフを）やっている意味を考えてしまうと辛いです。過酷なスポーツですよね、気合では乗り切れない。そんなところが辛いです」

●プロテストに合格したら、何がしたいですか？
「合格しただけでは食べていけない現実があります。レギュラーツアーで活躍したい気持ちはありますが、ステップ・アップ・ツアーだとしても、常に安定して上位に入れるようになりたいです」

●将来目指す選手像は？
「勝ちたい気持ちはもちろんあります。ですが、優勝ができなくても、いつもトップ10ぐらいにいれるような選手になりたいです」

●誰よりも応援していてくれているご家族にひと言
「遠征費用とか自分で出すようになって、出費がものすごく多いことに気づきました。学生の頃とか自分で稼げなかった時期は、いろいろ金銭面でもサポートしてもらって本当に助かっていたなって身に染みます。大きい賞金を取ったときは少しでも返せたらいいなと。旅行とかプレゼントしてあげたいなと思います」

※ネクストヒロインゴルフツアー（共催：株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV）は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。