<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇最終戦 マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル◇16日 初日◇PGM総成ゴルフクラブ(千葉県)◇6495ヤード・パー72>
10月に開催されたLPGA Qスクール(予選会)のセカンドステージに挑んだ谷田侑里香。「足りないと思ったのは飛距離。コースが日本よりも200~300ヤード長く、セカンドでロングアイアン、ユーティリティといった長いクラブになる。長いクラブの再現性、安定感が足りない」と、異国の地で課題が見つかったという。ただ、それだけではない。もちろんいい手応えも日本に持ち帰ってきた。
谷田が通用したと実感するのは「総合力」。ドライバーの飛距離で負けたとしても、セカンドショット、アプローチ、パターの部分でカバーし、予選会の2日目には「71」をマーク。4日間トータルも2オーバーと、安定したラウンドを見せた。
そんな谷田の長所が、ネクストヒロインゴルフツアーの舞台でも生きた。「今日はショットに安定感がありました。ティショットは1ホールだけトラブルになりましたが、ほかはいい感じでした。セカンドショットでもバーディチャンスにつけられて。数ホール(グリーンを)外してしまいましたが、アプローチで寄せて、2メートル以内のパーパットを沈め切れたのが大きいです」。持ち前の総合力を遺憾なく発揮し、首位と2打差の3アンダー・2位タイにつけられた。
ただ、アンジュレーションのきついグリーンに「ラインがあんまり読めなくて。2メートル以内のパットでも、スネークラインがあったり、切れると思ったのに切れなかったり」と対応しきれなかった部分も。「あと2つか3つは伸ばせたかな。もちろんパーで入ってくれたところもあるけど、伸ばしたかった」と、全体的にまとまっていただけに、やや悔しさが残った。
明日は荒天の予報もあるため、「どういう天気か分からないですが、パーを狙ってスコアを落とさないようにしつつも、チャンスが来たら決められるようにしたい」と、まずは首位との差を離されないことに主眼を置く。大舞台は「強いと思います。そう思い込んでます。賞金500万円狙います」。強い思いを胸に、最終日の巻き返しを図る。(文・杉本夏希)
※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。