<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第1戦マイナビカップ◇練習日◇美浦ゴルフ倶楽部(6527ヤード・パー72)>
将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)。
今シーズンは全15戦が予定され、いよいよ6日から2日間の日程で開幕戦「マイナビカップ」が始まる。
2022年からネクストヒロインツアーにフル参戦している鈴木愛佳子(すずき・ちかこ)に話を聞いた。
「昨シーズンはもう少しで優勝というところまで行ったのですが、勝ちきれませんでした」と、鈴木。その悔しさを反省に変えて、自分のゴルフを見直した。「今年こそ勝ちます」と、今シーズン狙っているのは「優勝」の二文字のみ。
「ラウンドの終盤にスコアを落とすことが多かった」と昨シーズンの戦いを振り返り、「最後まで集中力と体力を保てるように、オフの期間にみっちりトレーニングを積みました」と話す。
22年の年間ランキングは11位。第1戦マイナビカップ4位タイ、第2戦マイナビカップ2位タイ、第4戦Sky Hybrid Ladies Cup5位タイなど、確かに優勝に手が届きかけている。
最後まで集中力を保つ体力強化。勝ちきるために、鈴木に必要なことなのだろう。だがそれだけではない。技術面の強化も、シーズン開幕前に取り組んだ。
「ヘッドの使い方を整えました。下から入るクセがあるので、上からしっかりダウンブローに下りてくるように修正しました」
これでアイアンは自信を持って振れる。ピンを刺すショットも増えるはず。ドライバーも同じように振るのか? と問うと、「飛距離を稼ぎたいのでちょっと違います」と笑顔で答えた。
ドライバーはヘッドを低く入れて、ボールを強く長く押したい。アイアンと同じようにインサイドから振り下ろしてくるが、ヘッドの使い方が少し異なるのだと鈴木は説明した。
ネクストヒロインツアーに参戦する選手に共通しているのは、「JLPGAプロテスト合格」という目標。そのためにもこのツアーで優勝し勢いをつけたいと誰もが思っている。鈴木をはじめ、強い思いを持って試合に挑んでいる彼女たちから目が離せない。(文・河合昌浩)