＜マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第3戦 マイナビカップ 初日◇9日◇森永高滝カントリー倶楽部（千葉県）◇6230ヤード・パー72＞

今大会でツアーデビューを飾った22歳・水野円琳（みずの・まりん）が存在感を放っている。初日は3バーディ・3ボギーの「72」。イーブンパー・9位タイの好発進を決めた。

昨年のプロ宣言後、インドで行われた欧州ツアーのQTに参加した。結果は18位で敗退となったが、オーストラリアツアーの予選会は7位で突破。今年1月から海の向こうで腕を磨いてきた。

それまでは日本のプロテスト合格だけを目指して練習してきたが、精神的に追い詰められていることに気づいた。「もっといろんな世界を見たい」。その強い思いが海外ツアーへ行くきっかけとなった。海外ツアー参戦後は、もっと自分を知ってもらう機会を増やすことが必要だと実感。オーストラリアツアーがオフシーズンに入ったこともあり、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに登録するに至った。

オーストラリアでは英語が苦手ながらも、協会の人々や、親切にしてくれたホームステイ先のホストファミリーとの時間を通して、人との繋がりの大切さを学んだ。また、毎週違う試合会場でアプローチのバリエーションを磨いた。ゴルフとの向き合い方、プレー面ともに大きな収穫となった。

「海外ではみんなが試合を楽しんでいて、周りの選手を称える」姿に感銘を受けた。そういったプレースタイルに憧れ、今大会初日では笑顔でいることを心掛けた。それによって「自分の士気を上げられるし、一日楽しんで回ることができた」とオーストラリアでの学びを十分に発揮した。

あすは「誰よりも楽しんで、輝きたい。それを達成させた結果が優勝につながればいいと思います」と意気込んだ。最大の魅力は平均飛距離250ヤードを誇るドライバー。海外ツアーでも見劣りしないパワーを武器に、ルーキーイヤーを戦っていく。（文・小池文子）