＜マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第8戦 PGMシリーズ GRAND PGM CUP◇31日　初日◇大宝塚ゴルフクラブ（兵庫県）◇6367ヤード・パー72＞

マイナビネクストヒロインゴルフツアー第8戦 PGMシリーズ「GRAND PGM CUP」初日が終了。今大会は、全3試合のPGMシリーズ最終戦。3試合の合計獲得ポイントがトップの選手には、PGMと1年間のスポンサー契約の権利が与えられる。

PGMシリーズのポイントランキングトップで今大会を迎えた鈴木磨夜は、初日をボギーフリーの5バーディで「67」をマークし、首位に1打差の3位タイと好発進した。

5アンダーをマークした鈴木だが「ショットはよかったけど、パターが」と、やや納得のいかない表情。チャンスにつけられていたものの、「PGMシリーズ1位で、せめてパープレイはしたいと頭にあって、スタートから緊張していました。グリーンが重いのもちょっとあるんですけど、ビビっていました」と話したように、プレッシャーに負けてショートを連発。スコアを伸ばし切れていなかった。

ただ、「このままじゃバーディを獲れない。強く打たないと」と、7番で気持ちを切り替えると、上がり2ホールで連続バーディ奪取。「これでいいんだ」と後半へ向けていい流れをつかみ、その後も3つスコアを伸ばして初日を終えた。

ボギーフリーのラウンドは、グリップの握り方を変えたことが大きいという。今年3月に変更し、第6戦 PGMシリーズ「Cool Cart CUP」に出場した際は「ショットはいいけどドライバーがグダグダ」だったが、「今回は全部安定していました」と手応えをつかんでいる。

ショットが安定してくれば、それは自信になり、結果につながる。「以前は自信がなくて、ショットは曲がって、パターも入らなくてという感じでした。でも今は、真っすぐ飛ぶのでピンをデッドに狙えて、いい位置からパターも気持ちよく打ててます。今年はアンダーを出せる回数も増えました」と、笑顔で話す。

ただ、敵は己の中に。これまでのPGMシリーズの2試合では初日首位発進するも、2日目に逆転を許して優勝を逃がしている。「2日目になると、優勝コメントどうしようと頭によぎって、緊張し始めてしまうんです」と、メンタルの弱さを課題に挙げた。

初日は“弱気”になっていたところから、“強気”に切り替えて好スコアをマーク。「明日最終日は3度目の正直で、がっついて優勝を目指します」と、はじめから“強気”でマイナビネクストヒロイン初優勝、PGMシリーズのチャンピオンを目指す。（文・杉本夏希）

※ネクストヒロインゴルフツアー（共催：株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV）は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。