<セントラル・フロリダ選手権 最終日◇2日◇ウィンターヘイブンCC(米フロリダ州)◇6572ヤード・パー72>
「イライラする~!」。原英莉花は3バーディ・4ボギーの「73」と落とし、トータル4アンダー・28位タイに順位を下げて最終日を終えた。米女子下部エプソン・ツアーのデビュー戦。スタートダッシュに力を込めていたが、決して満足できない結果となった。
15位から浮上を目指したなか、6番で先に来たのはカラーから3パットのボギー。“直ドラ”からチャンスを作った11番パー5でやっとの初バーディを奪ったが、その後はバーディとボギーが交互にくるような展開になってしまった。
「前半でアプローチのミスが目立った。(バーディを)取っていけなかった分、苦しい展開に持っていってしまった。アプローチとパターが良くなかったですね」。ビッグスコアを求めていたが、ショートゲームでまとめることができずに苦戦した。
フロリダの芝は少しペタペタして、薄いのが特徴的。チャックリしたり、キャリーでオーバーしたりというミスが少なくなかった。「芝が薄くてバンスを跳ねさせちゃう感じがある。転がしのアプローチがもう少しうまくなれたら。上げてシビアにいくより、坂を駆け上がっていくほうがいいと思う」。日本では取り組む機会の少ないユーティリティでの転がしなど、引き出しを増やしていく重要性を感じている。
最終ラウンドは2サムでのプレー。「ペースが早かったので、補食のタイミングとかがうまくいかなかった。(最後は)ちょっと疲れが出ちゃったかもしれないです」。プレー時間は3時間40分で、LPGAや日本ツアーの2サムよりも迅速。「しっかりやっていかないといけないですね」と、何事も経験となる。
オフにはトレーニング、ギアの調整、ショットやアプローチの練習と計画的に励み、この開幕戦に照準を合わせて準備してきた。「体力面とか飛距離の部分ではすごく成果が出たと思うけど、アイアンやウェッジを人より練習して、これから身につけていかないと」と課題も改めて確認。目標とするLPGA昇格のためには、日々、成長していく必要がある。
ポイントランキングは28位からのスタート。トップ10に入ってツアーカードを獲得するのが、今季の最終ゴールだ。「この3連戦でここからの自分をラクにしてあげたい」と次戦での活躍を誓う。原英莉花の勝負の年が動き始めた。(文・笠井あかり)