＜日本アマチュアゴルフ選手権　最終日◇2日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県)◇7121ヤード・パー72＞

またひとつ、“大学最後の”試合が終わった。東北福祉大4年の米澤蓮は、学生最後の「日本アマチュアゴルフ選手権」最終日を14番の3打目を残して終えた。

強烈な雨のなか、無念の中止【大会フォト集】

トータル3オーバー・30位タイから迎えた最終日は、ボギーなくスコアを2つ伸ばして進んでいた。後半の14番をプレー中に悪天候のため中断のサイレンが鳴り、再開することなく中止が決定。「ふがいない結果のまま終わってしまったけど、割り切って。なんとか天候がもってくれたらと思いましたけど、こればっかりはしかたないですね…」。不完全燃焼のまま終止符を打たれた。

コロナ禍のまま大学最後の年を迎え、学生の試合や部活動も立て続けに中止を余儀なくされてきた。例年通りなら行えているはずのナショナルチームの活動も行えておらず、オーストラリアにいるヘッドコーチのガレス・ジョーンズ氏とはオンラインでのやりとりが続く。試合がないあいだはトレーニングでウェイトアップを試みたが、「本当に、ゴルフの調子が今までにないくらい悪くて。スイングも変わるだろうし、まだ慣れていないというのもあるだろうけど、そろそろいい兆しが向いてこないとシンドイですね」と、今ひとつ飛び抜けられない時期が続いていた。

コロナ禍で乱されたのは学生生活だけではない。卒業後の海外進出を目指して欧州ツアーのQTを受験するつもりでいたが、コロナ禍で中止。まずは日本のQTに挑戦し、今後の進路を考えるつもりだ。「チャンスが減っていって…、しかたないですよね」と行き場のない悔しさが残るが、下を向いてばかりもいられない。