＜アジアパシフィック女子アマチュア選手権　3日目◇12日◇アブダビゴルフクラブ（アラブ首長国連邦）◇6499ヤード・パー72＞

3日目を終えて2位につけた橋本美月。大会初出場・初制覇を狙う19歳の前に立ちはだかるのが、タイの強者ナタクリッタ・ボンタビーラップだ。

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橋本と同学年で、開幕前の8日（月）に19歳になったばかり。世界アマチュアゴルフランキングの自己ベストは148位ながら、母国では2020、21年に制覇したアマチュアタイトルは数知れず。プロツアーでも活躍を見せる注目のナショナルチームメンバー筆頭だ。

最大の武器は、身長175センチ、体重69キロの長身から繰り出されるビッグドライブ。ヘッドスピードは44〜45m/sでドライバーの平均飛距離からついたニックネームは“ミス・300ヤード”。同組で1日プレーした橋本も、平均飛距離は250ヤード前後と日本にいれば十分な飛距離。それでも、この日ばかりは20ヤードほど置いていかれるときもあった。「スプーンの飛距離が自分のドライバーと同じくらい。ターフの取り方もすごくて、思わず笑いそうになっちゃいました」と、圧倒的なパワーを武器に、トータル15アンダーでリードをさらに広げた。

豪快なプレーとは裏腹に、性格は意外にシャイなよう。首位発進を決めた初日に受けたインタビューは、声が小さくて地元メディアから「もっと自信を持って話して！」と渇を入れられた。2位に3打差をつけて迎える最終日。「明日は、インタビューでどう話そうか考えています」と、控えめながらも優勝スピーチのイメージトレーニングもはじめている。