＜アジアパシフィック女子アマチュア選手権　3日目◇12日◇アブダビゴルフクラブ（アラブ首長国連邦）◇6499ヤード・パー72＞

「負けん気は、強いと思います」。メラメラと燃え上がる闘志を内に秘め、大学1年の大型ルーキー・橋本美月がビッグタイトル獲得に一歩近づいた。

橋本美月のホールアウト後インタビューをご紹介【動画】

兵庫県出身、滝川第二高を卒業後は松山英樹らを輩出した東北福祉大に進学。身長は158センチと小柄だが、250ヤードの飛距離が持ち味のひとつ。今年10月の「信夫杯争奪日本大学ゴルフ対抗戦」では、団体戦のメンバーとして優勝に貢献し、1年生ながらすでに大事な戦力のひとりだ。

海外の試合はこれが2度目。初挑戦は、高校2年で挑戦した米国の「ジュニア・オレンジボウル　国際ゴルフ選手権」。歴代覇者にはタイガー・ウッズ、レクシー・トンプソン（ともに米国）らが名前を連ねる大会を制覇。日本人としては、福嶋晃子（1990年）、宮里優作（98年）に続く3人目のチャンピオンになった。

『物怖じしない』、『ダイナミックなプレーだが、ステディにできる冷静さもある』と周囲から評価される。勝負心を内に秘めながらのプレーを心がけているが、首位と1打差で迎えた最後のパー5は、さすがに欲が出た。「（トップの）タイの選手が先に2オンしていいところにつけて。バーディを獲りたいという気持ちが先に出てしまいました」とチャンスにつけられずパーでフィニッシュ。イーグルを獲ったタイのナタクリッタ・ボンタビーラップに3打差をつけられたが、単独2位で3日目を終えた。