＜アジアパシフィック女子アマチュア選手権　最終日◇13日◇アブダビゴルフクラブ（アラブ首長国連邦）◇6499ヤード・パー72＞

中島啓太の「アジアパシフィックアマチュ選手権」制覇に続き、女子の橋本美月が「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」で優勝。松山英樹、金谷拓実らを輩出した東北福祉大から、新たなヒロインが誕生した。

橋本美月の完成されたスイング！【動画】

兵庫県出身、本格的にゴルフに打ち込み始めたのは中学に入ってから。滝川第二高から東北福祉大に進学し、現在1年生。アジア女子アマの出場前は世界アマチュアランク121位で、大会にははじめての出場だった。

優勝争いを控えた前日、福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督からは、「2位や3位はいらない。優勝しかいらないぞ」と、背中を押されてやってきた。翌日しっかりと勝ちきった教え子に、「本当にすごい」と阿部監督も祝福。この優勝で、来年の海外女子メジャー2試合に加え、4月の「オーガスタナショナル女子アマチュア」の出場権を獲得。同大会はその名のとおり、決勝ラウンドが「マスターズ」会場のオーガスタナショナルGCで行われる。

「オーガスタ女子アマは、松山にキャディをさせなきゃ（笑）」と、快挙を喜んだ阿部監督。同大会翌週は、松山がディフェンディングチャンピオンとしてマスターズをプレーする。これ以上ない2ショットが叶う…かも、しれない。

「松山さんが勝ったマスターズも、見ていました。すごい。予選を通らないとあそこにいけないので。上がってみたいですね」と目を輝かせた橋本。メジャーもオーガスタも、自分がそこに立つ姿はまだ想像できないが、「出られるからには、コンディションを整えて、力を発揮できるように準備していきたいです」と、はにかんだ。（文・谷口愛純）