＜JLPGAクォリファイングトーナメント 最終ステージ 2日目◇1日◇葛城ゴルフ倶楽部　宇刈コース (静岡県)◇6412ヤード・パー72＞

台風並みの風を“味方”にした。今季シードを喪失した葭葉ルミが、「今できることをやって、しっかり耐えてパーを拾っていければいいと思ってスタートしました」というラウンドを1バーディ・1ボギーで乗り切った。トータル1アンダーは11位タイ。レギュラー復帰に向け、好位置で折り返した。

緊張の舞台…最終QTの様子を現地から写真でお届け！

その風の強さをより感じることになったのが、それまでパーを並べ続けて迎えた13番パー4だった。2打目を上りの8メートルにつけ、続くバーディパットが一度はカップの縁に止まる。そしてこの「惜しい！」と悔しがるほどのナイスタッチが、まさかの結果を生み出すことになった。

タップインしようとした瞬間、右から吹いた強風がボールを動かし、コロリとカップイン。驚くような形でこの日の初バーディが、まさに転がり込んできた。その後は15番でボギーを叩いたが、「同組の子のボールも何回か動いていました。このなかで、みんなゴルフができるのがすごいなと思った」と笑うしかないほどのタフなコンディションのなかパープレーで終えた。

今季は賞金ランク67位、メルセデス・ランキング66位に終わり、2014年に初めて手にして以降守ってきたシード権を失った。その権利を守るためのラストチャンスとなった2週前の「大王製紙エリエールレディス」も、調子が悪くないなか予選落ち。ただ「そこから2週間で気持ちをあげようと練習したり、（開催コースの）葛城を回ったりしてました。いい気分転換になって、調子もよかったです」と大一番にいい状態で臨むことができた。