同組選手から30ヤード置いていかれても、動じない。飛距離で勝負するタイプではない古江の真骨頂は、フェアウェイキープと正確なセカンド。この日もフェアウェイを外さず、パーオンを外したのも一度だけ。「ドライバーはよかったので、フェアウェイキープができた。そこは自分のスタイル」と、米国でも日本同様の戦い方で十分に通用することを証明している。

7月の海外女子メジャー「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」で4位に入った力は、やはりここでも発揮されている。目先のプレーに集中することが信条。首位との差を聞かれても、「とりあえずいいゴルフをすれば結果はついてくるので、そこはあまり意識していない」としながらも、「トップにはできるだけ追いつきたい」と、残りの6日間を見据える。

前後半それぞれ4日間の長丁場。まだまだ2日が終わったばかりだが、「貯金はしていきたい。後が楽になるので」と上を目指す戦い。すこしでも順位を上げて、来季の米ツアー出場優先順位を上げて終わる構えだ。（文・高桑均）