ツアーの規定ではここで45位までに入れば、出場有資格者のカテゴリーに入ることができるが、上位で通過をしなければ、試合出場の可能性は低いといえる。そのため、まずはこの20位という数字が目安となるわけだ。

話しを今回の最終予選会に戻そう。前半の順位とスコアはそのまま持ち越され、都合5日目がスタートする。つまり、渋野はいまの段階では“圏外”で、古江は“圏内”にいるといえる。それでも残りは4日間72ホール。何が起こるか分からない。

後半4日間の舞台は、同じアラバマ州で前週の会場から車で約3時間半に位置する。これまた前週と同じロバート・トレント・ジョーンズ（RTJ）・ゴルフ・トレイルの別コースで、3つある9ホールコースからハイランズCがアウト、マーシュウッドCがインとして使われる。

ハイランズ（アウト）は9ホールのうち4ホールに池が絡む。半島グリーンが2つあり、戦略性が高そうだ。そして、マーシュウッド（イン）は15番のパー5が超ロングホールとして有名。大会のヤーデージはまだ出ていないが、3打目で長いクラブが残るため、バーディの計算が立てにくい。

同じRTJのコースとはいえ、すでに1ラウンドの練習ラウンドを渡米初日に終えている渋野によると、後半4日間のコースは「グリーンの傾斜がやばい」とのこと。前週の前半4日間もグリーン上で苦戦した古江と渋野。さらに難易度が増す可能性もあるだけに、注意が必要だ。

ただしこれはほかの選手にも共通していえること。古江の感覚では、前半を終えて「あまりスコが出ていない」。それはやはり、ほかの選手もグリーン上で苦労しているからに他ならない。