出場した選手のなかで、世界ランキングは最高位の14位。注目度も高かった古江だが、プレッシャーなどどこ吹く風、終始落ち着いたプレーで崩れる要素を見せることはなかった。淡々と上位をキープする姿は、米ツアーでの活躍をも期待させるものだったが、「期待しないでください（笑）」と、こちらも古江らしい淡々とした答えが返ってくる。

今後のスケジュールは未定だが、米ツアー参戦を明言。「日本でながく頑張るというのがあったけど、けっこう早く（タイミングが）来たのはうれしい」と今後のスケジュールを決めることになる。

移動や食事の面も、今までとはガラリと変わる。「食べたものがおいしければ気にならない」と、和食でなくとも心配はなし。唯一気がかりなのは移動について。「荷物が多くて、荷物の量を考えたい」と、米本土をはじめ、欧州、アジアと転戦に次ぐ転戦のスタイルもこれから組み立てていく。

そして、ゴルフ以外にも楽しみにしていることがある。大好きなディズニーランドだ。「行きたいんですよ（笑）」と、フロリダ、カリフォルニアにある本場のテーマパーク行きは楽しみで仕方ない。拠点の問題や移動方法など決めるべきことは多いが、まずは楽しみを見つけることも転戦の醍醐味だ。

国内では昨年3勝、今年3勝とシーズンで6勝。「85点か90点くらいはつけてもいいかなと思います」と、長かった期間を振り返った。そして来季は新たなステージへ。照れ笑いを浮かべながら「うれしいです。よかったです」と何度も繰り返し一度帰国の途につく。

ツアーでも指折りの安定感を持つ古江のゴルフが、米ツアーでどのような結果を生み出すのか。ますます楽しみになってきた。（文・高桑均）