「7日目は一番自分に自信がなかったかなというか、ずーっと下を向いたままで、前を向けなかった。ただ周りの皆さんは“まだある”と言ってくれたし、応援してくださった。終わってから“自分が自分を苦しめていたな”と思った。自分が一番自分を信じないといけないと思わせてくれました」

だから、最終日は胸を張った。いきなり外してはいけないほうに打ってボギーを叩いても歯を食いしばる。バーディを獲っても、獲れなくても闘争心を失わず、ミスをしても歯を食いしばった。その結果、5バーディ・2ボギーの「69」。前日よりも“10打”縮めてターゲットとしていた20位タイに滑り込んだ。

思い返せば全英制覇に導いたのも、日に日に大きな声援を送ってくれるようになったギャラリーたちだった。「たくさんの方の応援があったからこそ、きょうアンダーで回ることができたと思います。本当にありがたいです」。支えてくれた人たちあってのツアーカード獲得だった。