最新モデルを見ていくと、いわゆる『ローバンス』のモデルはわずかで、ほとんどがバンスの角度が10度以上の『ハイバンス』が増えている。これはつまり、バンスが大きいほどミスに強く、ゴルファーにメリットがあると考えられているからだ。
では、バンスの役割とは何なのか?
バンスを英語表記にすると「Bounce」で、「跳ねる・弾む」といった意味を持っている。その意味の通り、地面でウェッジのソールを“跳ねさせる”ことがバンスの役割なのだ。
そもそもロフトの寝たウェッジは、リーディングエッジ(刃)が地面に刺さりやすくなっている。もし、ソール面が平らでバンス0度のウェッジを作ったなら、ほんのわずかな入射角のズレでチャックリを連発することになるだろう。ボールをクリーンに拾う卓越した技術が必要で、月イチゴルファーにはおそらく使いこなせない。そこで効果を発揮するのがバンスだ。
ソールに出っ張りがあることで、リーディングエッジが浮き、驚くほど地面に刺さりにくくなる。さらに、ボールの手前でダフるような打ち方をしてしまったような場合でも、バンスがあることでソールが“跳ねて”、ヘッドが前に動いてくれる。また、多くのアマチュアが苦手とするバンカーにおいても、砂ごとボールを弾き飛ばすのに威力を発揮する。つまり、バンスがあることでダフリやチャックリといったヘッドが地面に潜るミスを防ぐことができるのだ。
このダフリやチャックリを防ぐ効果は、バンスの角度が大きいほど強くなる。それゆえに「ハイバンスのウェッジはやさしい」と言われ、多くの最新モデルがハイバンス化しているわけだ。もし、グリーン周りのアプローチに悩んでいるなら、バンスの角度を見直してみるのがおすすめだ。(文・田辺直喜)
では、バンスの役割とは何なのか?
バンスを英語表記にすると「Bounce」で、「跳ねる・弾む」といった意味を持っている。その意味の通り、地面でウェッジのソールを“跳ねさせる”ことがバンスの役割なのだ。
そもそもロフトの寝たウェッジは、リーディングエッジ(刃)が地面に刺さりやすくなっている。もし、ソール面が平らでバンス0度のウェッジを作ったなら、ほんのわずかな入射角のズレでチャックリを連発することになるだろう。ボールをクリーンに拾う卓越した技術が必要で、月イチゴルファーにはおそらく使いこなせない。そこで効果を発揮するのがバンスだ。
ソールに出っ張りがあることで、リーディングエッジが浮き、驚くほど地面に刺さりにくくなる。さらに、ボールの手前でダフるような打ち方をしてしまったような場合でも、バンスがあることでソールが“跳ねて”、ヘッドが前に動いてくれる。また、多くのアマチュアが苦手とするバンカーにおいても、砂ごとボールを弾き飛ばすのに威力を発揮する。つまり、バンスがあることでダフリやチャックリといったヘッドが地面に潜るミスを防ぐことができるのだ。
このダフリやチャックリを防ぐ効果は、バンスの角度が大きいほど強くなる。それゆえに「ハイバンスのウェッジはやさしい」と言われ、多くの最新モデルがハイバンス化しているわけだ。もし、グリーン周りのアプローチに悩んでいるなら、バンスの角度を見直してみるのがおすすめだ。(文・田辺直喜)