ジュニア出身の若いプロがツアーで活躍する昨今、我が子をプロゴルファーにしたいと思う余り、練習で上手く打てなかったり競技で思うようなスコアが出せないと、その子を叱責したり罰を与えたり、ときには手を上げるケースもあるという。その結果、子どもが委縮してゴルフを楽しめなくなる、怒られるのがイヤだからスコアをごまかす――。
「私のレッスンではルール(約束事)がありますが、ホントに危険なとき『それは危ないよ』と注意するくらいで、怒ったりしません。例えば、母国・オーストラリアのスクールでは、クラブ対抗によるジュニアのチーム戦がありました。でも仮に、トップ選手が悪いことをしたら『あなたは来週の試合はノープレー』となります。スター選手でも関係ありません。その選手が何かをしても先生が見ないふりをしていたら、子どもたちからの“信頼”がなくなってしまいます」
この日のジュニアレッスンには、マイケルコーチが一番長く教えているという姉弟の生徒がいた。宮本もみじさん(小学5年生)と笑門さん(えもん・小学2年生)だ。もみじさんは稲見萌寧、笑門さんは松山英樹に憧れていて「今、ゴルフが楽しくてしょうがない」と言う。練習場に来てマイケルコーチの顔を見ると、2人そろって「Hello!」と元気よくあいさつをして、レッスン後は「See You!」と言い、母親と一緒に帰っていった。
「子どもたちは“遊び感覚”で楽しく球を打っていますが、そこには必ず“レッスン”の要素が入ってます。遊びながら上手くなる、というイメージ。決して押しつけるのではなく、楽しいから『もっとやりたい』『この次が楽しみ』と思ってもらえれば、ボクの仕事はできたと言えるんじゃないでしょうか」(取材・文/新井田聡)
「私のレッスンではルール(約束事)がありますが、ホントに危険なとき『それは危ないよ』と注意するくらいで、怒ったりしません。例えば、母国・オーストラリアのスクールでは、クラブ対抗によるジュニアのチーム戦がありました。でも仮に、トップ選手が悪いことをしたら『あなたは来週の試合はノープレー』となります。スター選手でも関係ありません。その選手が何かをしても先生が見ないふりをしていたら、子どもたちからの“信頼”がなくなってしまいます」
この日のジュニアレッスンには、マイケルコーチが一番長く教えているという姉弟の生徒がいた。宮本もみじさん(小学5年生)と笑門さん(えもん・小学2年生)だ。もみじさんは稲見萌寧、笑門さんは松山英樹に憧れていて「今、ゴルフが楽しくてしょうがない」と言う。練習場に来てマイケルコーチの顔を見ると、2人そろって「Hello!」と元気よくあいさつをして、レッスン後は「See You!」と言い、母親と一緒に帰っていった。
「子どもたちは“遊び感覚”で楽しく球を打っていますが、そこには必ず“レッスン”の要素が入ってます。遊びながら上手くなる、というイメージ。決して押しつけるのではなく、楽しいから『もっとやりたい』『この次が楽しみ』と思ってもらえれば、ボクの仕事はできたと言えるんじゃないでしょうか」(取材・文/新井田聡)