初日は雨風が吹きつける難コンディション。フェアウェイはウェットでランが全然出ない。「さらに距離が長く感じました。2打目はウッドばかりでした。もう少しできると思ったのですが」と本来の力を発揮できずに「85」と崩れて肩を落としたが、アマチュアの部49位タイで決勝に進出。

天候が穏やかになった最終日は、飛距離のハンデをショートゲームでカバー。3バーディ・4ボギーの「73」にまとめ、アマチュアの部で25位タイに順位を上げた。「今日は耐えるゴルフができました」と白い歯を見せた。

予選ラウンドは小鯛竜也、時松隆光、最終日は上井邦裕と同組。2日間ともシード選手とのラウンドとなった。「男子のシード選手はやっぱりすごかったですね。難しい状況からでもパーでしのいで、ボギーを打たない。今回、なかなか回れない方たちと回れたので、出場してよかったです」と学ぶものも多かったという。

3月29日に開幕する国内女子下部のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」（福岡県、ザ・クラシックGC）にも出場する予定だ。「女子のセッティングなので、攻めるゴルフの練習が必要です。攻めてピンチになったら、この大会で学んだ耐えるゴルフと組み合わせていきたい」と、“女子プロの試合”に照準を合わせる。

同世代の古江、西村の活躍には「あそこまでいっちゃうと、すごいぐらいしか出てこないです。プロテストに合格してあの舞台に立ちたいです」と同世代の背中を追う。「来年はプロテストに合格して戻って来たいですね」。“谷口美月プロ”として、北九州オープンに戻ってくることを誓った。（文・小高拓）