「飛びますよね。ドライバーの飛距離は私より50ヤードぐらい前に行きます。あれだけクラブをしっかり振れて球は曲がらない。ショットは本当にすごいし、ショートゲームもうまい。最近の若い選手は飛んでうまい選手はたくさんいますが、その中でも一段上の印象を受けました」。平均飛距離は300ヤード以上で思い切りのいいプレーが持ち味だが、若手の中でも高い才能を持っていると評価する。
久常が見据える先は海外での活躍だ。「今の世界はパワーがないとまずダメ。そういう世界でもついていけそうです。本人も世界に出る意識を持っていますし、伸びしろしかない。いい素材だから、海外とかでいい経験をして強くなって欲しいです。ゴルフだけでなく、礼儀正しいし、ハキハキしているし、非常に好感が持てます」。藤田自身、30代後半からメジャーをはじめ海外でいい経験をして40代で12勝、賞金王戴冠につなげた経験がある。久常にも海外での経験値の上積みを期待する。
藤田が賞金王と取った12年は、久常が10歳。子供の頃ツアーを見に行くと、藤田が躍動する姿を見ていた。「いつも優勝争いをしていた印象で、憧れの存在。ずっと長く第一線でされているのはすごいですし、オーラを感じます。きょうは半分ギャラリー感覚です。そういう方と一緒に戦えるのはうれしいです」とプロとして30年戦ってきた藤田に敬意を示す。
それを聞くと藤田は「まだ10代の子がそう思ってくれるのは、長い間がんばってきてよかったと思います。今はゴルフではなかなか表現できないけど、一緒に回れるだけでもうれしいですよね」と目を細める。
ツアー外競技だが今年の初戦で久しぶりの実戦となった藤田。「緊張しましたよ。やっぱりいいですね、試合は」。プロになって30年が経ったが、いまだに手が震えるほどの緊張感を持って試合に臨んでいる。若い選手にはパワーでは勝ち目がないが、匠の技で対抗する。まだまだ、第一線の舞台は諦められない。(文・小高拓)
久常が見据える先は海外での活躍だ。「今の世界はパワーがないとまずダメ。そういう世界でもついていけそうです。本人も世界に出る意識を持っていますし、伸びしろしかない。いい素材だから、海外とかでいい経験をして強くなって欲しいです。ゴルフだけでなく、礼儀正しいし、ハキハキしているし、非常に好感が持てます」。藤田自身、30代後半からメジャーをはじめ海外でいい経験をして40代で12勝、賞金王戴冠につなげた経験がある。久常にも海外での経験値の上積みを期待する。
藤田が賞金王と取った12年は、久常が10歳。子供の頃ツアーを見に行くと、藤田が躍動する姿を見ていた。「いつも優勝争いをしていた印象で、憧れの存在。ずっと長く第一線でされているのはすごいですし、オーラを感じます。きょうは半分ギャラリー感覚です。そういう方と一緒に戦えるのはうれしいです」とプロとして30年戦ってきた藤田に敬意を示す。
それを聞くと藤田は「まだ10代の子がそう思ってくれるのは、長い間がんばってきてよかったと思います。今はゴルフではなかなか表現できないけど、一緒に回れるだけでもうれしいですよね」と目を細める。
ツアー外競技だが今年の初戦で久しぶりの実戦となった藤田。「緊張しましたよ。やっぱりいいですね、試合は」。プロになって30年が経ったが、いまだに手が震えるほどの緊張感を持って試合に臨んでいる。若い選手にはパワーでは勝ち目がないが、匠の技で対抗する。まだまだ、第一線の舞台は諦められない。(文・小高拓)