この濱田医師の見立て通り、山崎泰宏は『死んで』いなかったし、朦朧としつつも意識もあっただろう。では、『臨死体験』は本当にあったのだろうか。手術が成功して一命を取り留めた山崎泰宏は、生き方や考え方が大きく変わったという。
「自分があっちの世界にいっちゃったときに、三途の川もお花畑もなかった。全部『無』だったんです。だから思い出も何もないんですよ。旅行で何処に行って楽しかったなんていう思い出は意識がある今だから思い出なんです。お金があってもなくても結局、死ぬんだなってわかった。そういうことがわかってからは、自分は仏になったじゃないけれど、例えばどんな人にでも聞かれたら惜しまず教えるみたいな、そんな感じになりましたね。以前は女子プロとか男子プロから質問が来ても教えなかったんですよね。今は、他のレッスンプロに習っている子にも無料で教えています(笑)」
臨死体験をした者は、『他者への気遣いが厚くなったり』、『物質に対する興味は薄れ、精神的なものに関心が移行する』。さらには『他者への思いやりが増大する』といったように、生まれ変わったような変化を来すことが多いという。
まさに山崎もそうだった。
九死に一生を得た山崎泰宏は、“疑似”臨死体験を経て生まれ変わった。(取材・文/古屋雅章)
「自分があっちの世界にいっちゃったときに、三途の川もお花畑もなかった。全部『無』だったんです。だから思い出も何もないんですよ。旅行で何処に行って楽しかったなんていう思い出は意識がある今だから思い出なんです。お金があってもなくても結局、死ぬんだなってわかった。そういうことがわかってからは、自分は仏になったじゃないけれど、例えばどんな人にでも聞かれたら惜しまず教えるみたいな、そんな感じになりましたね。以前は女子プロとか男子プロから質問が来ても教えなかったんですよね。今は、他のレッスンプロに習っている子にも無料で教えています(笑)」
臨死体験をした者は、『他者への気遣いが厚くなったり』、『物質に対する興味は薄れ、精神的なものに関心が移行する』。さらには『他者への思いやりが増大する』といったように、生まれ変わったような変化を来すことが多いという。
まさに山崎もそうだった。
九死に一生を得た山崎泰宏は、“疑似”臨死体験を経て生まれ変わった。(取材・文/古屋雅章)