7番パー4は2打目をピン奥1.5メートルにつけスコアを1つ戻す。さらに14番のパー4ではセカンドショットで傾斜を利用し、1メートルのところまで寄せバーディを奪った。ギャラリーを沸かせたのが、アーメンコーナーの12番パー3だ。神に祈ることなく、自らの意思で放ったティショットがグリーンをヒットすると大拍手を浴びた。「そういうところは一番楽しかったですね」。初めて戦う海外試合で、その雰囲気を堪能した。だからこそ「ギャラリーがたくさんいて、楽しかったから、いいプレーがしたかった」という思いが込みあがり、それが涙に変わった。
それでも72人から30人へと絞られる予選を通過し、誰もが憧れるオーガスタをプレーした事実が色あせることは決してない。「マスターズを観るたびに、『ここはどういうショットを打ったな』とか思う。やっぱり一生の思い出に残る試合でした」。これがいい記憶になるまでに、そんなに時間を要することはないはずだ。
今年は2度目の受験となるプロテスト合格が、大きな目標となる。「そこに向けてもいい経験になればと思います」。この3月に高校を卒業したばかりの18歳にとって、この数日間は結果以上の大きなものを与えてくれるに違いない。(文・間宮輝憲)
それでも72人から30人へと絞られる予選を通過し、誰もが憧れるオーガスタをプレーした事実が色あせることは決してない。「マスターズを観るたびに、『ここはどういうショットを打ったな』とか思う。やっぱり一生の思い出に残る試合でした」。これがいい記憶になるまでに、そんなに時間を要することはないはずだ。
今年は2度目の受験となるプロテスト合格が、大きな目標となる。「そこに向けてもいい経験になればと思います」。この3月に高校を卒業したばかりの18歳にとって、この数日間は結果以上の大きなものを与えてくれるに違いない。(文・間宮輝憲)