「濱田先生は入院をしているときに毎日来てくれたんです。先生が諦めないでくれたというのが大きかったと思います。退院の日に、先生は午前中の検診の合間に見送りに来てくれて、そのときに、『山崎さんがこうやって歩いて帰れると思っていなかったです』と声を掛けてくれたんです。その言葉を聞いて、自分がいかに深刻な状況にあったのかということと、そんな状況でも先生は諦めずに治療をしてくれていたんだと思うと、入院生活で最初で最後に涙が出てきました」
山崎泰宏は、退院からわずか1カ月後のドラコン大会で、奇跡の優勝を果たしたのである。(取材・文/古屋雅章)
山崎泰宏は、退院からわずか1カ月後のドラコン大会で、奇跡の優勝を果たしたのである。(取材・文/古屋雅章)