中学入学後は、「ゴルフをしたり、勉強をしたり」と机に向かう時間が増えた。ジュニア時代から活躍していた姉とは少し違い、ゴルフへの熱はそこまで高くはなかったのである。ちなみに書道もやっており「師範免許ぐらいは取ったと思います」。姉に匹敵するほどだ。
「将来は警察官とか公務員になりたかったんです」。高校はゴルフ部のない地元の県立高校に進学。「(ジュニア競技の)成績は何もないです」と目立った活躍もない。明治大学はスポーツ推薦ではなく、自己推薦で入学。人生で初めてゴルフ部に入部した。仲間と切磋琢磨しながら腕も磨き、団体戦のレギュラー選手にまで成長。「卒業後はプロテストを受けます」と、今ではプロゴルファーを目指すようにもなった。
暉璃子さんの目標が変わり始めたのは2019年。渋野が「AIG全英女子オープン」を制してからだ。当時高校2年生だった暉璃子さんは英国に帯同して、姉の歴史的快挙を目の当たりにした。スポットライトを浴びる姉の姿を見て、「ちょっとゴルフをやってみようかなと思いました」と刺激を受けたのである。
自身のゴルフの持ち味は「飛距離」と話す。「トレーニングとかはそんなにやっていないのですが、ソフトボール時代の貯金でやっていますね」とドライバーの平均飛距離は260ヤード。メジャーチャンピオンの姉は「この人は小学生の時からずっと飛んでいた。今までは“負けんように”って思っていたけど、もう無理だなと思って最近は開き直っています」と話すほど、飛ばす才能を持っている。
ただゴルフは飛距離だけではない。暉璃子さんのベストスコアは「69」。伸びしろしかない。今回の姉の誘いにも「いい経験になるかなと思って」と出場を決意。プロのトーナメントに加えて、海外での競技に出場するのも初めて。練習ラウンドでは「ラフがふわふわしていて沈みやすいので、あんまり入れたくない」と、熱い地域に多いティフトン系の芝質の難しさを感じている。
「リディア(・コ)もいるし、(キム・)ヒョージュとかスゴイ選手がいる。なかなかそういう中で戦うことはないと思う」と渋野も経験値の上積みに期待する。まだ粗削りな部分もあるが、プロの道を目指す19歳にはインドネシアの3日間は大きな影響を与えそうだ。(文・小高拓)
「将来は警察官とか公務員になりたかったんです」。高校はゴルフ部のない地元の県立高校に進学。「(ジュニア競技の)成績は何もないです」と目立った活躍もない。明治大学はスポーツ推薦ではなく、自己推薦で入学。人生で初めてゴルフ部に入部した。仲間と切磋琢磨しながら腕も磨き、団体戦のレギュラー選手にまで成長。「卒業後はプロテストを受けます」と、今ではプロゴルファーを目指すようにもなった。
暉璃子さんの目標が変わり始めたのは2019年。渋野が「AIG全英女子オープン」を制してからだ。当時高校2年生だった暉璃子さんは英国に帯同して、姉の歴史的快挙を目の当たりにした。スポットライトを浴びる姉の姿を見て、「ちょっとゴルフをやってみようかなと思いました」と刺激を受けたのである。
自身のゴルフの持ち味は「飛距離」と話す。「トレーニングとかはそんなにやっていないのですが、ソフトボール時代の貯金でやっていますね」とドライバーの平均飛距離は260ヤード。メジャーチャンピオンの姉は「この人は小学生の時からずっと飛んでいた。今までは“負けんように”って思っていたけど、もう無理だなと思って最近は開き直っています」と話すほど、飛ばす才能を持っている。
ただゴルフは飛距離だけではない。暉璃子さんのベストスコアは「69」。伸びしろしかない。今回の姉の誘いにも「いい経験になるかなと思って」と出場を決意。プロのトーナメントに加えて、海外での競技に出場するのも初めて。練習ラウンドでは「ラフがふわふわしていて沈みやすいので、あんまり入れたくない」と、熱い地域に多いティフトン系の芝質の難しさを感じている。
「リディア(・コ)もいるし、(キム・)ヒョージュとかスゴイ選手がいる。なかなかそういう中で戦うことはないと思う」と渋野も経験値の上積みに期待する。まだ粗削りな部分もあるが、プロの道を目指す19歳にはインドネシアの3日間は大きな影響を与えそうだ。(文・小高拓)