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世界アマ2位、国内下部優勝の蝉川泰果 小学生時代から指導する青木翔氏が「調子に乗るなよ」と伝えていた意味

世界アマ2位、国内下部優勝の蝉川泰果 小学生時代から指導する青木翔氏が「調子に乗るなよ」と伝えていた意味

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年9月4日 13時00分

選手に考えさせる指導に定評のある青木氏だが、蝉川には「“調子に乗るなよ”っていつも言ってます」と話す。兵庫県出身の蝉川は、小学生の頃から有名な存在だった。2013年には中学1年生で下部ツアー「エリートグリップ・JGTOチャレンジ」の予選を通過(67位)し、中学3年時には関西オープン、「ミズノオープン」でツアーデビュー(ともに予選落ち)を果たしている。

早くから世間の注目を浴びていた逸材だが、「同じようなレベルの選手はいっぱいいるんだよって言ってきました。子供の勘違いにならないように、ずっと言ってきました」。勘違いして練習量が不足したり、周囲への感謝の気持ちを忘れることがないように、口酸っぱく言ってきた。

基礎的な部分のほかは、「必要十分条件です。絶対に必要だってことだけを伝える。あとはアナタの自由にしないさい」という指導方針だ。蝉川に伝えていたのは「とにかくバーディが獲れること。球が高いこと。球が飛ぶこと」の3つ。世界最高峰・米国男子ツアーの上位選手が持つ力である。

ローリー・マキロイ(北アイルランド)を例に挙げる。ドライバーショットで340〜350ヤード飛ぶマキロイとほかの選手を比べると、2打目地点では40〜50ヤードの差が生まれる。10ヤードで1番手違うとすれば単純に4〜5番手違うことになるが、もともと飛距離の差があるため結果的に6〜7番手違ってくる。マキロイが持つクラブはPW、300ヤードの選手が持つクラブは6番アイアン。番手の精度の違いから、どちらが有利かは明白だ。そういったことを蝉川に伝えてきた。その上で有利にゴルフを進めるために必要なこととして、先の3つを必要十分条件としたのである。

蝉川の成長は、青木の言葉をしっかりかみ砕いて取り組んできた証しでもある。「伸びしろがあるかどうかは、彼がこれからどうするか考えて、何をしていくかです。例えばアメリカに行きたいならもっと高い球を打てるようにならなきゃいけないし、目的によって変わってきますから」。選手に考えさせる青木流の指導が蝉川の礎。フランスでは涙をのんだが、この悔しさもこれからの成長につなげる。

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Round 4
順位選手名SC
1
イタリア
-31
2
スウェーデン
-30
3
米国
-27
4
ノルウェー
-25
5
スペイン
-23
6
フランス
-21
7
日本
-20
8
オーストリア
-17
8
ウェールズフィンランド
-17
10
フィンランド
-16
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