6番と8番はともにグリーンの手前やサイドには池があり、グリーンに近づくにつれて落としどころが狭くなる。「今週はショットの自信がなくて」と、3日目まではセーフティを優先してパー5の2打目はアイアンで打つことが多かった。しかし最終日の6番は、「(落としどころが)一番狭いところだったので私は刻みたいっていったんですけど、『攻める気持ちでいきな』と言われて、3番ウッドで打ちました」。
父に背中を押されて3番ウッドを持った2打目は、狭いフェアウェイをきっちりとらえて、50ヤードほどの3打目を1メートルに寄せてバーディ。8番は「二人で決めて」2打目を3番ウッドでグリーン近くまで運び、こちらも1メートルに寄せて「4」を奪った。2ホールとも、父の言う「攻める気持ち」が引き寄せたバーディである。
インスタートだった馬場は、この終盤の2つのバーディによってトップ10入りを決めた。「結果を残したい」とタイに乗り込んだ。しかし、その意識が強すぎて自分に重圧をかけて、逆に「スコアを落としたくない」という守る形になり、伸ばし損ねていた。最終日は池を恐れずに攻めたことでバーディにつながった。この結果は自信回復のひとつのきっかけとなる。
最終日の「66」は父の助言なくしてはなかったかもしれない。タイから日本に帰るとすぐに国内女子ツアーの「伊藤園レディス」、「大王製紙エリエールレディス」と続く。「結果を気にせず、自信を持ってポジティブにやりたい」。最終日のゴルフで少しの自信を取り戻した、馬場の国内戦に注目したい。(文・小高拓)
父に背中を押されて3番ウッドを持った2打目は、狭いフェアウェイをきっちりとらえて、50ヤードほどの3打目を1メートルに寄せてバーディ。8番は「二人で決めて」2打目を3番ウッドでグリーン近くまで運び、こちらも1メートルに寄せて「4」を奪った。2ホールとも、父の言う「攻める気持ち」が引き寄せたバーディである。
インスタートだった馬場は、この終盤の2つのバーディによってトップ10入りを決めた。「結果を残したい」とタイに乗り込んだ。しかし、その意識が強すぎて自分に重圧をかけて、逆に「スコアを落としたくない」という守る形になり、伸ばし損ねていた。最終日は池を恐れずに攻めたことでバーディにつながった。この結果は自信回復のひとつのきっかけとなる。
最終日の「66」は父の助言なくしてはなかったかもしれない。タイから日本に帰るとすぐに国内女子ツアーの「伊藤園レディス」、「大王製紙エリエールレディス」と続く。「結果を気にせず、自信を持ってポジティブにやりたい」。最終日のゴルフで少しの自信を取り戻した、馬場の国内戦に注目したい。(文・小高拓)